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内場勝則&音尾琢真、吉岡里帆主演『健康で文化的な最低限度の生活』第8話の見どころ語る

2018年09月03日 16:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 カンテレ・フジテレビ系にて毎週火曜21時より放送中の吉岡里帆主演ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』。9月4日放送の第8話について、内場勝則と音尾琢真が見どころを語った。


参考:いつもの川栄李奈とは少し違う? 『健康で文化的な最低限度の生活』で見せた終始抑えた演技


 本作は、吉岡里帆が演じる新人ケースワーカー・義経えみるの成長を描いたヒューマンドラマ。安定を求めて公務員になったものの、生活保護受給者と向き合う激務必至の“生活課”に配属されたえみるは、受給者たちの壮絶な人生に直面し、目の前で困っている誰かのために、汗をかきながら自立への手助けをしていく。


 第8話は、ケースワーカーとして2年目を迎えたえみるが、アルコール依存症の受給者・赤嶺岳人(音尾琢真)と向き合うエピソード。過剰飲酒が原因で膵炎を起こした赤嶺は、「このままでは死にますよ」と医師からも言われている。えみるは、もう二度と受給者を死なせたくないと、治療に向き合うよう赤嶺を説得する。何とか禁酒を約束させるものの、赤嶺はいとも簡単に約束を破り、再び酒を飲んで大暴れ。そんな赤嶺にえみるはショックと怒りを覚える。だが、半田(井浦新)の導きで訪ねた断酒会で、アルコール依存症は自分の意思では決して酒をやめられない“病気”だと知ったえみるは、助けられるのは自分しかいないと奮起。何とか治療に結びつけ、赤嶺の命を救おうとするが、当の赤嶺には信じては裏切られ……。思い悩んでいると、見かねた石橋(内場勝則)がえみるに声をかけ、ある出来事を話し始める。


 決して無理はしない主義、ベテランケースワーカーの石橋五郎を演じる内場は、「(石橋は)いないようでいる、いるようでいない。そういう貴重なようで、どうでもいいような存在。でも若い頃は僕も半田さんみたいなことをしていたんよ、と(笑)」と笑顔で話す。普段は吉本新喜劇の座長として活躍している内場にアドバイスの極意を聞くと、「自分の経験を、押し付けがましくなく言いたいな、と思います。アドバイスがアドバイスに聞こえない、何気なく心にしみたらいいな、と。聞いたら答えるけど、あえて自分から出しゃばってはこなかったこの人も、やっとヒントを言うたか! と(笑)。君だったらどうする? というヒントだけでいいと思うんです。新喜劇でも、後輩に、どうしたらいいですか? と聞かれます。そういうとき僕は、君の考えたギャグを僕が言ってもウケないし、僕のギャグを君が言ってもウケない、キャラクターだからねと言うんです。僕だったらこう考えるけど、君やったらどう考える? というヒントだけ言う、教えるとかではなくて」と微笑んだ。


 さらに、第8話のゲストとしてアルコール依存症の男・赤嶺を演じた音尾は「依存症は自覚出来るだろうと思っていたので、自覚できないことを頭で理解して芝居に落とし込む難しさはありました。監督とも話し合い、撮影の中であまり考え過ぎずにやっていきました」と撮影の感想を話した。また、これまでの放送を観て「難しいテーマだとは思っていましたが、じゃあ、悪者がいるのか? という話ではないですし、生活保護を受ける人達が怠惰な人達なのか? とは言い切れないわけですよね。色々な事情があって、ただの怠け者ではないんだぞと。だからこそ、人生の困難に寄り添い、こうやってカバーされているということを、少しでも色々な方に認知していただけたら」とコメント。さらに音尾は、「相手を信じて、裏切られてもまた信じる。人と人との心のぶつかり合いを描いたヒューマンドラマが見どころです。赤嶺の抱えている問題は長期に渡るもので、家族の問題から出てきているものなのに、そういったものをひっくるめて向き合おうとしてくれる、えみるのまっすぐさ。そして頑張っても頑張っても上手くいかなかったりするのに、立ち向かっていくその強さ。そこをしっかり観てもらえればと。吉岡里帆さんという素敵な女優さんから、そのひたむきさを感じ取っていただければいいと思います」と本作の見どころを語った。(リアルサウンド編集部)