靴の輸入販売をしているロックポート ジャパンは8月30日、「働く女性のパンプスに関する実態&意識調査」に関する調査結果を発表した。調査は今年7月にインターネットで実施。東京・大阪の都心部で働く女性20~50代400人から回答を得た。
1週間でのパンプスの着用頻度を聞くと、67.3%の人が「週1日以上履く」と答えた。「週5日以上履く」と答えた人が、39.2%もいた。
女性管理職は「履きやすさ」より「おしゃれ」を重視
週1日以上履く人に仕事でのパンプス着用頻度を聞くと、「大抵履いている」(66.9%)が最も多く、次いで「時々履いている」(21%)だった。「ほとんど履かない」は7.3%に留まった。管理職では77.3%の人が「大抵履いている」と回答した。また、週7日パンプスを着用するという人は東京では14%いた一方で、大阪ではわずか8.6%と回答があり地域差が明らかになった。
パンプスを履く理由を聞くと、1位「職場の雰囲気、環境」(47.5%)、2位「女性らしく見えるから」(43%)、3位「足がきれいに見えるから」(35.5%)以降、「おしゃれに見えるから」(33.8%)、「仕事柄必要だから」(32.8%)、「自身の洋服の好みに合っているから」(30.8%)と続く。職場のマナーを守りつつ、パンプスを履くことで「きれいで、おしゃれに見られたい」と思う女性が3割以上いることがわかった。
パンプスを履く際の悩みを聞くと、「疲れる」(75.3%)が最多で、次いで「痛い」(49%)、「歩きにくい」(33.5%)と続く。また、11.5%の人からは、「ハイヒールを履きたいが痛いので諦めている」と回答があった。
パンプスを選ぶ際に重視するポイントを聞くと、全体の1位は「足のフィット感(サイズ・痛くない)」(70.3%)だった。職種別に見ると、管理職の女性の1位は「デザイン・トレンド(おしゃれ)」(70.5%)で、「足のフィット感(サイズ、痛くない)」(50%)や「歩きやすさ、疲れにくさ」(45.5%)を上回った。
一方で、役職を持たない女性の1位は「足のフィット感(サイズ、痛くない)」(74.6%)で以降、「歩きやすさ、疲れにくさ」(61.3%)、「価格」(50.8%)だった。管理職の女性は、「履きやすさ」や「歩きやすさ」より、「おしゃれで流行に乗っている」かなど、他人の目をより強く意識しているようだ。
欲しいのは「デザインの良さも履き心地も両方兼ね備えたパンプス」
サンプル数は少ないものの、パンプスの平均的なヒールの高さを聞くと、年収が高くなるほど7センチ以上のヒール率が高くなる傾向もあるようだ。年収1200万円以上(5人)の人では40%、1000万~1200万円未満(3人)になると33.3%、800万~1000万円未満(9人)が22.2%と徐々に下がり、年収200万円未満(35人)では8.6%に過ぎなかった。
もし理想のパンプスを持っていたらどうしたいかを聞くと、最も多かったのが「もっとおしゃれを楽しみたい」(59.8%)、以降、「パンプスを履く頻度を増やしたい」(44.8%)、「仕事終わりに買い物を楽しむ」(35.3%)だった。
欲しいパンプスについては、「デザインの良さも履き心地も両方兼ね備えたパンプス」(66.5%)が最多で、次に「ヒールがあっても疲れにくく、痛くならないパンプス」(60.5%)と、6割を超える人から、「おしゃれ」と「履き心地」を併せ持つパンプスを希望する声が挙がった。