これまでキャリコネニュースでは様々な有名企業で働いてきた人たちの口コミを紹介してきたが、当記事では職種ごとに限定し口コミを紹介していきたい。
今回、取り上げるのは人材コンサルタントたちの口コミだ。44年ぶりの高水準の人材需要が続き好調な人材サービス業界だが、求職者や企業への採用・キャリア支援を担う人材コンサルタントたちの労働環境とは、どのようなものだろうか。(※参照元 キャリコネ)
「平均80時間程の残業でした。新卒で入社4年程でリーダーになれます」
IT、金融、メーカーの研究職など特定の業界に特化した人材紹介会社もあり、前職での経験が評価されて転職してくるケースも多いという人材サービス業界。その第一線で活躍する人材コンサルタントはほとんどの場合、裁量労働制やみなし残業制度の下、インセンティブ型の報酬体系がとられていることが多い。
加えて、「転職者は、仕事が終わってから動き出したり、連絡が積極的に取れる」(人材コンサルタント 20代前半 男性 350万円)などの理由もあり、全体的に残業や休日出勤が多い傾向が伺えた。
「基本的には9時~6時、週休2日、有給に関しても、パフォーマンスさえ悪くなければ、2週間程度とる、取れる社員も少なくはない。ただどこまでいっても営業の仕事なので、数字を作りたいと思う社員は、やりたいだけ仕事をする。残業代は、裁量制のため40時間含まれている。コミッションについては、マネジャーの判断ではなく、売り上げに応じてなので、とてもフェアである」(人材コンサルタント 30代前半 男性 1100万円)
「残業をするかしないかは個人に任せられている。個人裁量。担当する業種によるところが多く、夜遅くにしか会えない人や、土日にしかコンタクトできない人もあるため、成果を挙げるためにはやはり働き方は、フレキシブルにできないといけない。逆に、自分でコントロールもしやすい職業です」(人材コンサルタント 50代後半 男性 550万円)
「営業成績がインセンティブで直接お金になって跳ね返ってくる。グレードによって異なりはするが、入ったばかりの人でも半期で100%くらいの達成率なら40万くらいもらえる。さらに、チーム、部署も達成した際にインセンティブがある。そちらも100%達成で30万ずつくらいもらえる。合計100万くらいが半期のインセンティブになる。ベースが380万くらいでも年間580万くらいの収入は狙える。成績を出せばグレードも上がるのでベース給与も上がる」(人材コンサルタント 20代後半 男性 500万円)
口コミの数としては、こうした報酬や残業についてのものと並び、社風や職場の雰囲気などに関する内容も目立つ。
比較的新しい業界で、成長産業ということもあってか社員の平均年齢が20代後半という会社も少なくない。そうした会社では入社して早期に社内のマネジメントポジションを目指すといったことも、十分可能なようだ。
「(出世について)リーダーなどの少人数のマネジメントをするポジションへは、実績を出すことと、自らやりたいと主張をすることにより、反映はされやすいです。現場の人間は、入れ替わりが激しいため、そこまで難易度としては高くはないです」(人材コンサルタント 20代前半 男性 350万円)
「若い人が多く、また職業柄明るくてわいわいとした雰囲気の会社です。仕事もそれなりにチャンスが巡ってくる方なので、上手くチャンスを活かすことができるかたは出世できると思います。コミュニケーションを取るのが好きな方はいい仕事だと思いますよ」(人材コンサルタント 20代前半 男性 350万円)
「インセンティブなどもあったのでやりがいありました。残業は多いです、しかし人と企業を結びつける仕事なのでやりがいありました。平均80時間程の残業でした。新卒で入社4年程でリーダーになれます」(人材コンサルタント 30代前半 男性 490万円)
「時間のコントロールがしやすい」「男性・女性関係なく働きやすい環境」
残業や休日出勤が多い一方で、成果さえ出せていればある程度は個人の裁量に任されており、"融通が効く"と前向きに捉える人が比較的多いのも特徴的だ。女性の働きやすさについても好意的な評価がほとんどで、性別に関わらず第一線で活躍しやすいという。
「この仕事はコミュニケーション能力、洞察力、共感力が高度に要求されるため、女性には向いている仕事と思う。また、現在のところエグゼクティブは男性が多いので、クライアント・スカウト対象双方の懐に入りやすいという意味でも、女性であることはアドバンテージであると思われる」(人材コンサルタント 30代前半 女性 560万円)
「男性女性関係なくしっかり働いていける福利厚生、待遇、社内環境は設定されています。育休取得率も年々増加傾向にあるため、女性でも働きやすい。男性取得者も年々出てきているほどである。また、社員応援のための休暇があるなどした」(人材コンサルタント 20代前半 男性 400万円)
「実際に育休産休を取得している人はいるし、複数回取得している人もいる。時短勤務も定着しており、成果もあげ、社内で評価もされている。在宅勤務も試験的に始まっていて、対象者に男性社員も選ばれている。復職した際はキャリアコンサルタントになる事が多い。この職の方が、時間のコントロールがしやすいため」(人材コンサルタント 20代後半 男性 550万円)
また外資系の人材紹介会社の社員からは、「外国人が50%以上なので、全体的に明るい。社内でも英語が飛び交うので、英語にアレルギーがある人はきついかも」(人材コンサルタント 30代後半 男性 720万円)といった声も。
常に結果を求められるシビアさはありつつ、前向きにコミットしていくことさえできれば、ワーク・ライフ・バランスを保ちやすい職業と言えそうだ。(※参照元 キャリコネ)