企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」は8月24日、「情報・通信業界の働きやすい企業ランキング」を発表した。
本ランキングは、「キャリコネ」のユーザーによる「労働時間」「やりがい」「ストレス」「休日」「給与」「ホワイト度」の6項目の評価の平均点(総合評価)が高い情報・通信業界に属する企業をまとめた。
マイクロソフト「ITツール、制度などが整っている。休みも同僚の理解がある」
1位:グーグル(4.23点) ~米Google初の海外拠点。2001年設立の日本法人~
世界の全社員が参加し、創業者や経営層からのメッセージを聞き、質問もできる週に一度のミーティング。仕事時間の20%を自分のやりたいプロジェクトに充てられる「20%ルール」など、独自の取り組みが有名な「グーグル」。日本法人は2019年に移転予定で、渋谷駅直結の新複合ビル「渋谷ストリーム」の全てのオフィスフロア(22階分)に入ることも話題に。他業界も含め、調査対象となった全企業のなかでも1位という結果となった。
「社内に無料のカフェテリアがあり、かつ軽食専用の部屋があるなど、業務のストレスを軽減する施策が数多く存在する。また、月に2名までオフィスに招待することができるため、しばしば活用している。総じて、環境に対する配慮が行き届いているため非常に働きやすいと言えると思う」
(代理店営業 20代前半 男性 年収800万円)
「ネット上にある日本企業の年収ランキングのトップにいるキーエンスや日本M&Aセンター、GCAなどと同等かそれ以上の年収がもらえます。もちろん、仕事で結果を出していないともらえませんが、事業の革新性、福利厚生、オフィスの働きやすさ、同僚の人柄の良さ、海外にも出張できるなどを考慮すれば、グーグルも転職先の選択肢のひとつに入れても良いかもしれません」
(システムエンジニア 30代前半 男性 年収1300万円)
2位:日本マイクロソフト(4.01点)
~クラウド事業が好調。日本全体のテレワーク推進にも貢献~
2011年に新宿から品川へ本社を移転したのを機に、本格的なワークスタイルの変革に取り組んできた「日本マイクロソフト」。自社の最新ツールを活用した業務実態の「見える化」やフリーアドレス制度などを採用した結果、本社移転前年と5年後で比較して事業生産性が26%向上し、ワークライフバランス満足度も40%向上。現在はオンラインでの会議やクライアント先への同行も定着している。
「(出産・育児などが発生した際の働き方について)ITツール、制度含め整っている。休みについても同僚の理解があるため、やるべきことをやる限り働きやすい環境といえる。育児休暇は数日単位であれば取りやすい。在宅勤務と組み合わせて仕事をこなすことは多々ある」
(法人営業 30代後半 男性 年収1000万円)
「(報酬について)通常の外資系と同じくらいだと思います。世界で超有名な企業としては期待外れと感じる方がいると思いますが、それほど悪くはないと思います。毎年定期昇給があるので、実績をしっかり出した人はそれなりに昇給額が良く、5年いるとそれなりに給料は上がっていきます。あとストックももらえますが、これも業績次第です」
(経営企画 40代後半 男性 年収900万円)
同3位:NTTドコモ(3.86点)
~2020年までの提供を目指し「5G(次世代移動通信システム)」研究開発に注力~
国内の携帯電話契約数シェアは約45%(2018年3月時点)。通信速度の速さやネットワークの信頼性を強みとする「NTTドコモ」。時間や場所に捉われない働き方を推進し、在宅勤務をはじめとする制度整備を2010年頃から行ってきた。また、フルタイム勤務と育児・介護との両立を支援するため、個人単位で始業・終業時刻を繰上げ・繰下げできる「スライドワーク」にも取り組んでいる。
「急成長の時期に比べると全体的に業務量が減り、残業時間は減少。休日出勤もほとんどない。また、コスト削減も進んでいるため、新しいプロジェクトも少ない(2016年度に関する投稿)。サービス残業も現在はできないようにパソコンで管理されているため、この点に関しては非常に恵まれた会社である」
(その他職種 40代前半 男性 年収950万円)
「非常に充実している。借り上げ社宅に1万円ほどで住むことが可能。また、カフェテリアプランという制度があり、複数の福利厚生制度から自分に適したものを選択可能である。サービス残業は皆無。残業も月10時間未満。まったり働きたい人にとっては最高の会社といえるのではないか」
(代理店営業 20代前半 男性 年収500万円)
同3位:ニフティ(3.86点)
~30年以上の歴史。長年インターネット社会の成長を支える~
2017年4月にノジマの子会社となった「ニフティ」が同点3位に。現在、コンシューマ向けのISP(インターネットサービスプロバイダ)事業やWebサービス事業を展開している同社は、短時間フレックス勤務制度や育児・介護のための在宅勤務制度(原則週3日以内)などを整備。2016年には「新・ダイバーシティ経営企業100選」(経産省)に選ばれている。
「(報酬について)業界内ではかなり良いほう。特に若いうちは、残業代が青天井なので高給になりやすい。新卒入社のうち最も出世が早い人だと、10年目で年収1000万円くらいか」
(代理店営業 30代前半 男性 年収600万円)
「休日出勤はほとんどなく、あったとしても自主的に勉強会やカンファレンスに参加する程度。部門にもよるが、残業もあまりしている人はおらず、19時頃には大体の人が帰っている。エンジニアだったため、たまに障害対応等で夜遅くなるが、そういった場合は翌日遅めに出社してもあまり気にされなかった」
(プログラマ 20代前半 男性 年収400万円)
Apple「コンタクト購入補助、人間ドックの補助なども。一部家族も適用可」
5位:Apple Japan(3.66点)
~世界中で高いブランド力を誇る~
故スティーブ・ジョブズらが設立し、Mac、iPhoneシリーズなどを展開する米国Apple社の日本法人。福利厚生として、自社製品の社員割引やフィットネスクラブ補助金支給といった健康管理プログラムなどを充実させていることで知られている。カスタマーケアを担う「在宅勤務アドバイザー」など完全在宅勤務の職種もあり、リモートワークでもスムーズに働ける環境を整備している。
「在宅勤務かつカスタマーサポートとしては、かなり恵まれた年収だと感じています。ステップアップすればそれに応じて増給してくれます。また、ジムや健康関連の補助金も手厚いですし、残業が発生した場合はきちんとつけてくれます。ちなみに、残業は繁忙期以外はそう頻繁に発生しません」
(カスタマーサポート 40代前半 女性 年収500万円)
「フィットネス補助、英語レッスンの受講、カフェテリアプランによる予防歯科検診、眼鏡/コンタクト購入補助、人間ドックの補助、自社製品購入時の割引等、会社加入の保険による入院、手術の補助等、結講充実しており、一部は家族にも適用されるので、一緒に同居している家族が多い方はかなり使い勝手が良いと思う」
(その他職種 40代後半 女性 年収712万円)
6位:NTT東日本(東日本電信電話)(3.64点)
「福利厚生はしっかりしている。福利厚生のポイントを利用して人間ドックを受けられたり、ネット上のカタログからさまざまなものを購入したりできる。スポーツジムの割引券やアミューズメントパークの割引券などを購入することも可能である。1年間で5万円程度のポイントがもらえる」
(システムコンサルタント 30代前半 男性 年収400万円)
7位:ヤフー(3.60点)
「全社的に残業が少ないほど褒められます。私の場合、ここ3年ほど残業は月10時間程度です。開発系や財務系の部署は比較的残業が多いようですが、企画系の部署では炎上プロジェクトでも抱えない限り早く帰ります。スポーツや趣味、友人や家族と過ごす時間が持て、プライベートを充実させることができます」
(マーケティング 40代後半 男性 年収950万円)
8位:NTT西日本(西日本電信電話)(3.56点)
「残業は基本的に月20時間程度。有休消化率はほぼ100%に近いです。有休のほかにも、8月にしか使えない特別有給休暇があり、それを使ってお盆付近に休み(土日を含めると9連休)を取ります。休日数や残業を考えると、とてもワークライフバランスが整っている企業だと断言できます」
(研究開発 20代前半 男性 年収400万円)
同9位:エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(3.52点)
「残業代はすべて支給され、サービス残業はあまり聞いたことがないです。もちろん、案件や部署によって量はバラツキがありますが、自分の場合は平均して月に30時間~50時間くらいです。休日出勤はよほど案件が立てこまない限り、めったにありません。また、最近は(2015年度に関する投稿)廃休ではなく、代休とされることがほとんどです」
(経営企画 30代後半 男性 年収800万円)
同9位:NEC(日本電気)(3.52点)
「残業はそのときのプロジェクトによりますが、おおむね20~30時間/月です。50時間/月を超えると直属の上司が注意を受けますので、それが連続することは基本的にありません。また、休日に作業する必要があるとき以外に休日出勤することはありませんので、年間で1、2日あるかないかです。プロジェクトの進捗が悪いために、休日出勤して挽回するといったことはありません」
(システムエンジニア 30代前半 男性 年収650万円)