フランスのオレカは、開発を続けているFIA R4キットがFFSAフランス自動車競技連盟のホモロゲーションを取得したと発表。また新たにフランスチームがR4キットを使い、フィアット500Xのラリーカー製作を計画していると明らかにした。
オレカは2017年にFIAからR4の単独サプライヤーに指名され、R4キットの開発を進めており、すでにスペインや南アフリカ、南米のチームにはキットがデリバリーされている。
今回、新たにR4キットを受け取ったのはフランスのミラノ・レーシング。R-GTカップではアパルト124でチャンピオンを獲得している強豪チームだ。
今後、ミラノ・レーシングはオレカと協力しながら、ERCヨーロッパ・ラリー選手権やフランス・グラベルラリー選手権向けにフィアット500XベースのMR 500X R4を製作。2019年初旬に販売を開始するとのこと。
そして、この車両製作に先駆けて、オレカのR4キットはFFSAの公認も取得。フランス国内のラリー選手権に参戦することが可能になった。
オレカグループでコマーシャルディレクターを務めるジャン-フィリッピ・エダクラは「ミサノ・レーシングとコラボレーションできることをうれしく思う」とのコメントを発表している。
「まずなにより、R4カテゴリーに初めてフランスチームも迎えることができた。ミサノ・レーシングとは“ご近所さん”(オレカの拠点から40kmほどのところにチームのファクトリーがある)で、彼らが成功を収めていることも知っているからね」
「FFSAの承認を受けたことで、R4はナショナルリージョンのイベントに参戦できる。ミサノ・レーシングとのコラボレーションは、ライバルを置き去りにするだろう」
ミラノ・レーシングのパトリック・カナヴェーゼ、ユーゴ・カナヴェーゼは「チーム全体がオレカとともにMR 500X R4の開発に取り組めることをうれしく思う」と述べた。
「我々はR4カテゴリーの未来を信じている。R4は若いラリードライバーに限られた予算のなかで4WDラリーカーをドライブするチャンスを与えるものだ。2019年に向け、ナショナルリージョン、そして国際格式のプログラムを用意していて、そのスタートが待ち遠しいよ」