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F1イタリアGP木曜会見:ベッテル、モンツァ初優勝の思い出を語る「今思えば、すごいことを成し遂げていた」

2018年08月31日 12:11  AUTOSPORT web

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2018年F1第14戦イタリアGP セバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネン
F1第13戦ベルギーGPに続いて、第14戦イタリアGPのFIA木曜会見も2部制で行われた。その第1部にはもちろん、フェラーリのドライバーふたりが登場。質問も当然ながら、セバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンに集中した。

 最初はライコネンへ「フェラーリドライバーとして臨むイタリアGPはどんなフィーリングですか?」という質問が飛んだ。

 ライコネンは「技術的にはほかのグランプリと同じだけど」と前置きしつつ、チームの母国グランプリに向けて、次のように述べた。

「でも、やっぱりここは僕らにとってホームグランプリだからね。週末はとても忙しいし、多くのティフォシが応援に来てくれるので、本当に支えになる。昨日はミラノでイベントが行われて、僕たちも参加したんだけど、最高だった。だから、いい結果を出したい。それは僕たちのためでなく、ティフォシのためにね」

 ベッテルに対しては、フェラーリのドライバーとしてではなく、モンツァで勝ったときの気持ちはどうだったかという質問が。というのも、ベッテルはイタリアGPで3回優勝しているが、1回は2008年のトロロッソで、あとの2回はレッドブル。まだフェラーリでは優勝していないからだった。ベッテルは笑顔でモンツァでの思い出を語った。

「2008年の優勝は、僕にとって初優勝だったから、忘れられないよ。あのときは、自分が成し遂げたことをすぐには理解できなかったけど、イタリアのチームで、フェラーリ・エンジンを搭載してモンツァで勝ったから、今思えば、すごいことをやったんだなと思う」

「そのあとの2回の優勝は僕にとって、ちょっと不思議な感じだった。というのも、ファンの反応が1回目の優勝のときと違っていたんだ。そのとき思ったよ。『ここはイタリアなんだ』ってね。だから、その2年後に正しい色(フェラーリ)のレーシングスーツを着て表彰台に上がったときは、勝てなかったけど、素晴らしい思い出となった。そして、思ったんだ。ここでフェラーリのドライバーとして勝つことができたら、どんなに素晴らしいことかってね」

■シャルル・ルクレールにとって、イタリアでのベストメモリーとワーストメモリーは?



 イタリアGPはフェラーリだけでなく、チームのタイトルスポンサーがイタリア・ブランドであるアルファ・ロメオのザウバーにとっても、第二のホームグランプリとなる。

 第2部に登場したシャルル・ルクレールには「イタリアでのベストメモリーとワーストメモリーは何か?」という質問が。フェラーリ・アカデミーの一員として、イタリアで長い間過ごしてきたルクレールの答えは、こうだった。

「ベストメモリーは間違いなく、2014年のフォーミュラ・ルノー2.0 アルプス・シリーズだね。あの年は四輪にデビューばかりで、最初の数戦はなかなか実力を発揮できなかったけど、モンツァでようやく自分の走りができて、初優勝したんだ。ワーストメモリーは、そうだなあ、マラネロに行く高速道路でタイヤがパンクしちゃったことかな(笑)」

 3人のドライバーにとって、今年のイタリアGPが良い週末になりますように!!