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ゴールデンボンバー、どこまで“ギリギリ”攻める? 樽美酒歌唱「タツオ…嫁を俺にくれ」に注目

2018年08月31日 09:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 ヴィジュアル系エアーバンド・ゴールデンボンバーが9月1日にリリースする新曲「タツオ…嫁を俺にくれ」を、8月31日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)にて、テレビ初披露する。


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 この曲は『ゴールデンボンバー全国ツアー2018「ロボヒップ」』ツアーファイナルのアンコールにて、突如発表され、本来はエアーバンド内において「Doramu(ドラム)」パートである樽美酒研二が作詞作曲、そしてボーカルを担当することが話題を呼んでいる。


 普段はエアードラマーとしてのパフォーマンスや、身体能力を活かした『SASUKE』出演、始球式等で活躍する彼だが、実はギターボーカルとして(エアーではない)バンド活動をしていた過去もあるのはファンの間では有名な話で、以前自身のブログ本『ベスト オブ オバマブログ3』の初回限定盤には、バンド時代の自作曲のCDを特典としてつけていたこともある。


 ちなみに、これまでにも、ゴールデンボンバーは2015年の「死 ん だ 妻 に 似 て い る」にて、鬼龍院翔(Vo-karu)以外のメンバーもボーカルを担当した4種のバージョンをリリースしていたのだが、今回の新曲は完全に樽美酒をフィーチャーしたものになっており、本来のボーカルである鬼龍院はドラムを担当している。なお、初回限定盤にはオールフランスロケ(!)の写真集もつく模様。


 ちなみに「タツオ」というのは、ゴールデンボンバーの楽曲のアレンジ等を手がけているtatsuo氏のことで、PVにも「本人役」として出演している。樽美酒はゴールデンボンバー加入前に、tatsuo氏のバンドのローディーを務めていた経験もあり、いわば旧知の仲である。


 本作は王道J-POP感のあるサウンドを背景に、ひたすら「タツオの嫁」への熱い想いを歌い上げるバラードだ。彼のボーカリストとしての姿を堪能できるのはファンとしては嬉しいもの。とはいえ、ご覧の通り、タイトル、歌詞、PV、どれをとっても“身内ネタ”の極み。ファンクラブ公演ならいざしらず、この曲で本日の『Mステ』に出演してしまうのだから、勝手ながら少し心配になってしまう。


 当の本人も「甲子園に少年野球チームが出場する感覚です」と公式ブログにて心境を語っており、先日放送された、ニコニコ動画のレギュラー番組でも緊張が隠せない様子で、「もし無理だったら俺たちも歌うから」と喜矢武豊(Gita-)、歌広場淳(Be-su)たちに、謎のフォローを受けていた。


 『Mステ』とゴールデンボンバーといえば、昨年は「#CDが売れないこんな世の中じゃ」の演奏中にQRコードを公開、生放送中に曲を無料配信するという前代未聞の“事件”を起こし、今年2月にはアルバム『キラーチューンしかねえよ』を2分半で全曲演奏するという荒業に出るなど、毎回趣向を凝らしたステージングとなっている。今回の「タツオ…嫁を俺にくれ」も、きっとこちらが予想だにしないパフォーマンスを披露してくれるに違いない。リーダーである鬼龍院は、かねてからゴールデンボンバーの表現について「ギリギリアウト」を狙っていると述べているが、地上波でどこまで“ギリギリ”を攻めてくれるのかが楽しみだ。彼らは今夜、お茶の間にどんな衝撃を与えてくれるのだろうか。しかしゴールデンタイムの生放送なので、MVのような“全裸”だけは勝手ながら控えて欲しいと思っている。(藤谷千明)