レッドブルがダニール・クビアトをトロロッソに復帰させることを検討しているとの報道が流れている。クビアトは2017年終盤までトロロッソに所属していたが、その後、レッドブル傘下から離れ、今年はフェラーリの開発ドライバーを務めている。
ダニエル・リカルドが2018年末をもってレッドブルを離れ、ルノーに移籍することを決めたため、レッドブルはトロロッソ・ホンダで走るピエール・ガスリーを来季昇格させることを決めた。そのため2019年のトロロッソ・ホンダに空席ができたわけだが、レッドブルは自身の育成ドライバーのなかから有力な候補を見つけられずにいる。そのためクビアトを呼び戻すことも検討し始めたものと考えられる。
現在24歳のクビアトは、レッドブルのジュニアドライバーとして2010年から4輪レース活動を行い、トロロッソのテストドライバーを経て、2014年に同チームからF1デビューを果たした。翌2015年、セバスチャン・ベッテルの後任としてレッドブルに昇格。2回の表彰台を獲得したものの、2016年スペインGPでマックス・フェルスタッペンとの交代を指示され、トロロッソに復帰することになった。2017年も引き続き同チームにとどまったが、チームメイトのカルロス・サインツJr.ほどのパフォーマンスを発揮できず、シーズン終了を待たずにレースシートを失い、レッドブルの傘下から離れたことも明らかにされた。
ドイツのsport.deは、ベルギーGPの週末、フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネとレッドブル代表クリスチャン・ホーナーがクビアトの移籍の可能性について話し合いを行ったと伝えている。この件についてトロロッソはコメントを控えているということだ。
トロロッソの現レースドライバーのブレンドン・ハートレーは、ガスリーほどのパフォーマンスを見せておらず、レッドブル首脳はマクラーレンのジュニアドライバー、ランド・ノリス、フェラーリのジュニアであるアントニオ・ジョビナッツィなど、他陣営からドライバーを起用する可能性もあると考えられている。