F1第13戦ベルギーGPでマクラーレンが厳しい状況のなか期待はずれな週末を送ったことに対し、ストフェル・バンドーンはチームが開幕戦オーストラリアGP以降、後退モードに入っていると語っている。
バンドーンは、ホームレースであるベルギーGPで好結果を出すことを望んでいたが、結局のところ下位に沈み、最下位という悲惨な役目を負うことになった。
2018年シーズン、バンドーンはマクラーレンの期待に応えることができていないが、彼の状況を公平に評価すれば、チームもまたバンドーンの期待に応えられていない。バンドーンにだけ頻繁にマシンの信頼性問題の犠牲になっているのだ。
「最悪の週末で状況は厳しい。良い出来とはほど遠いパフォーマンスだった。説明できることは何もない」とベルギーGPのレース後にバンドーンは語った。
「現実として、僕たちは今年の開幕から進歩しておらず、他のチームと比べてもまったく進歩が見られていない」
「冬のテストの後で、多くの開発が行われることが約束されたが、実現していない。オーストラリアGPは今までのなかでベストレースだった。でも僕たちはそこから後退しているんだ」
マクラーレンは軌道修正に熱心に取り組んでいると主張しているが、バンドーンは見通しは暗いことを認めている。特に次のイタリアGPでは問題を抱えたマシンMCL33が高速コースでその弱点を露呈することになるからだ。
「これまでのレースでは向上が見られていない。ポイントを得る望みがまだあるのはシンガポールだけだ」
バンドーンのおおっぴらなマクラーレン批判は、彼の運命が決定しマクラーレン離脱が迫っていることを示しているのかもしれない。しかしながら彼は2019年の残留に望みを持ち続けている。
「そうだね、事態は進展するかもしれないからね。それに将来は違う人がマシンをデザインするかもしれないよ」