インテージは8月30日、夏の甲子園のテレビ視聴に関する調査結果を発表した。同社が提供する全国約70万台のスマートテレビ視聴ログデータ「Media Gauge TV」を元に、各都道府県でどのくらい視聴されていたかを示す「接触率」を出した。
大会で行われた全55試合の、都道府県別の延べ接触率が最も高かったのは秋田県。2位はベスト8入りを果たした滋賀県だった。一方、東京都は日大三高がベスト4入りしたものの、延べ接触率は最も低かった。
大阪桐蔭に3ランを打たれる直前に接触率がピークに
劇的なサヨナラ勝利が話題を呼んだ金足農業対近江の準々決勝試合は、大会期間中2番目に高い接触率(8.5%)を出した。次の日に行われた準決勝は7.2%だった。
全55試合のうち、金足農業と大阪桐蔭による決勝戦の全国の接触率は13.5%で、唯一の2ケタ台を記録した。
中でも、秋田県の接触率は44.3%と突出している。秋田を除く東北5県の平均接触率も19.2%と高めだった。東北勢初優勝のチャンスに、多くの人が注目していたようだ。
秋田県での決勝戦の接触率の推移を詳しく見ると、4回裏、大阪桐蔭の3ランホームランで 5点差となる直前で、最高接触率となる46.9%を記録している。金足農はこの4回、5回で9失点していて、調査を行ったインテージは「それまで勝ち続けてきたエースが初めて崩れる姿に、少しつらくなって視聴をやめてしまった人もいるのかもしれません」と見ている。
6 回の投手交代のタイミングでも接触率はやや下がったが、その後は同じ水準で試合終了まで推移した。試合終了時刻の接触率は40%以上を保っていて、多くの人が最後まで戦いを見守っていたことがうかがえる。