エクスペディア・ジャパンは8月30日、「ホテルに関する国際比較調査」の結果を発表した。調査は今年2~3月にネットで実施し、1年以内に飛行機に乗りホテルに宿泊した世界23か国の男女1万8229人から回答を得た。
ホテルの部屋にチェックインした際にあったら嫌なことを聞くと、日本人で最も多かったのは「ベッドに髪の毛が落ちている」(50%)。他にも「タバコなどの悪臭がする」(43%)、「トコジラミがいる」(34%)などが多かった。
日本人の4人に1人は「ホテルの部屋自体が気に入らないから変えてもらう」
中でも「シャワー室に髪の毛が落ちているのは許せない」と回答した人は38%で、世界で最も割合が高いことがわかった。調査元は「お風呂という文化を大切にし、常にキレイにしておく習慣のある、日本人ならではの結果と言えるかと思います」としている。
2位以降、「スペイン」(36%)、「メキシコ」(32%)、「韓国」(31%)、「インド」(25%)、「ブラジル」「フランス」(同23%)、「香港」(19%)、「アメリカ」(17%)、「シンガポール」(14%)と続く。
ホテルで迷惑だと思うのはどんな人かを聞くと、日本で1位となったのは「子どもを放置する親」(44%)。2位は「廊下でうるさくしている人」(37%)、3位は「近隣の部屋でうるさくしている人」(36%)と、ホテル内で周囲を気にせず騒いでいる人に対して、厳しい目線が送られている。
またホテルの部屋を変えてもらう理由を聞くと、日本では「悪臭がしたり、シーツが汚れていたりと部屋が汚い」(80%)が最多。次いで「近隣の部屋や外でうるさい人がいる」(51%)、「部屋自体が気に入らない」(25%)と続く。
日本人は世界で一番「ホテルで他の客と親密な関係になった経験がない」
7月に発表した第1弾の調査発表によると、ホテルの客室で貴重品をハウスキーパーの目の触れないところに隠す、という人は日本では9%と1割以下で、世界で一番少なかった。一方、アメリカでは50%、スペインでは41%、メキシコでは36%と海外では多くの人が隠すようだ。
またホテルでドアノブサインを使ってホテルスタッフに入室可否を知らせる日本人は14%。トップ3はアメリカ(66%)、インド(55%)、ブラジル(49%)と半数またはそれ以上が回答しており、調査元は「日本は他国に比べると犯罪が少なく、安心・安全な環境が整っていることからこその結果」としている。
ホテルで他の宿泊客の親密になった経験があると回答した日本人はわずか2%。台湾(2%)と同率で、世界で最も少ない結果となった。一方、この経験が最も多いのはインドで21%。以降、ブラジル・メキシコ・フランス(同11%)、スペイン(9%)、アメリカ(7%)と続く。