9月5日にリリースされる世田谷ピンポンズのニューアルバム『喫茶品品』のトレイラー映像が公開された。
これまでに又吉直樹が詩を提供したシングル『アナタが綴る世界』などを発表している、シンガーソングライターの世田谷ピンポンズ。初の全国流通盤となる『喫茶品品』はバンド編成でレコーディングされた全10曲を収録しており、野村麻紀、大森元気(ex.残像カフェ、花と路地)、あゔぇまりな(可愛いシーズーズ)らがゲスト参加している。現在あゔぇまりなが出演した収録曲“カーニヴァルの晩”のPVが公開中だ。
トレイラー映像はアダチウヨウスケが監督を務め、東京・新宿の名曲・珈琲 新宿らんぶるで撮影したもの。世田谷ピンポンズが店内で読書する姿やドリンクを口にする様子などが確認できる。
世田谷ピンポンズのオフィシャルサイトでは、大橋裕之、松本穂香、難波里奈(純喫茶コレクション、東京喫茶店研究所)のコメントが公開中だ。
■松本穂香のコメント
懐かしいような新しいような…世田谷ピンポンズさんの曲はワクワクするメロディから始まる素敵な曲ばかり。とくにすみちゃんは私にとって大切な曲になりました。
皆さんにもぜひ聴いて頂きたいです。
■大橋裕之のコメント
新宿西口のピースは、なぜか初対面の方との打ち合わせで使うことが多く、僕にとって緊張感がある重たいイメージだったのですが、世田谷ピンポンズさんのピースを聴いてからは、軽やかな気持ちで行けるようになりました。今度ピラフを食べてみようと思います。
■難波里奈(純喫茶コレクション、東京喫茶店研究所)のコメント
SNSで大人気のクリームソーダや色とりどりのパフェみたいにぱっと目を惹く華やかさというよりは、その店に何十年も通い続けている常連客が愛するとっておきのハムサンドみたいに、静かで味のある佇まいの世田谷ピンポンズさん。
しかし、そんなイメージは1曲目から覆されてしまうのです。
フォークの持つ良さはそのままに、バンドサウンドとしてパワーアップした歌たちはそのままでも美味しいプリンが、瑞々しい果物と甘い生クリームに飾られていつの間にかプリン・ア・ラ・モードになっていたような迫力。
恐らくまだ暑くて、緑色のソーダ水なんかが恋しい9月。
このアルバムを聴きながら大好きな純喫茶を目指して、「イヤホンなんて外してよ スマホなんか見てないで あなた 見てなかったでしょう? 今日の私のイヤリング(4曲目『大陸』)」なんて、じゃれ合って過ごすくすぐったい時間を空想してみるのです。