ミック・シューマッハー シルバーストンで今季2勝目!
2018年8月17~19日
イギリス/シルバーストン
短いサマーブレイクを挟んでシリーズ第6ラウンド、英国のシルバーストンへとやってきたFIA F3ヨーロッパ選手権
予選
ポールポジションから13番グリッドまでが0.4秒以内という激戦のなか、プレマ・セオドールのドライバーはレース1/2ともにフロントロウからのスタートポジションを獲得。Q1では#1 ジュウ・グァンユー(周 冠宇)が、Q2では#4 ミック・シューマッハーがそれぞれ2番手でフロントローを確保。
グァンユーはレース2で9番手、レース3が8番手。一方のシューマッハーはレース1が6番手、レース3は4番手を確保。ここまででシリーズランキング首位を守っている#8 マーカス・アームストロングはそれぞれのレースで5、7、5番手に。#10 ロバート・シュワルツマンはレース1が12番手。レース2、3は10番、9番手と悪くないポジションを確保した。
#7 ラルフ・アーロンはセッティングが決まらず17、13、12番と、ここまでの今シーズンワーストとも言うべき結果に終わった。
レース1
勝利がみえるポジションからスタートしたプレマ・セオドール軍団だったが、5台中3台がタイヤのパンクチャーでリタイアという悪夢のような結果に。そのなかでなんとか生き残ったのはアームストロングとシュワルツマンのルーキー組。それぞれ6位、8位でフィニッシュし、貴重なポイントを獲得した。
レース2
2番手グリッド、フロントローからスタートしたシューマッハーは、スタート直後にトップを奪い、猛プッシュ。ファステストを連発してそのままチェッカー。貴重な自身の2勝目をこのモータースポーツの聖地とも言うべきシルバーストンで記録した。
アームストロングは7番手グリッドからスタートし5位。グァンユーは9番手から6位でゴール。シュワルツマンはひとつポジションを上げて9位。アーロンは13番手から10位でチェッカーを受けた。
レース3
日曜日はふたたび全体的に低調な結果となり、チームの最上位はシューマッハーの5位。スタートポジションをひとつ落としてのゴール。グァンユーはスタートポジションと同じ8位でフィニッシュ。シュワルツマンも順位をひとつ落とし10位でゴール。アームストロングとアーロンスタート直後の接触でリタイアとなった。
#1 ジュウ・グァンユーのコメント
「プラクティスの時はバランスで苦しめられたけど、予選ではそこは解決して本来のスピードに戻せました。Q2でも期待しましたが、何かの理由、それはハッキリしないんですが、またスピードを失ってしまいました」
「けれどレース1のグリッドが良いので期待していました。が、ニュータイヤでグリッドにつき、トップ3フィニッシュを狙って走っていたら突然リヤにスナップが発生、パンクしてしまった。なんでしょうね、これは?」
「レース2は9番手から6位に上がりましたが、自分としてはあまり納得していない走りです。レース3のスタートは良かったです。(ダニエル・)ティクタムをオーバーテイクしたのですが、その後に彼は僕をコース外から抜いてきた! 彼はフェアじゃないですよ!」
「これですっかりモチベーションが下がってしまい、後はタイヤをセーブしながら走りました。予選は良かったのにレースは何か色々あって、けれどまぁ、スパの災難みたいな展開よりは良いかな? ポイントも取れましたしね。
#4 ミック・シューマッハーのコメント
「予選は良かったと思います。しかもレース2のフロントロウも取れましたしね。けれどこの予選はタイムが接戦でものすごく激しいものでした。ですのでこの時点でレースは厳しいものになると予想はしていました」
「レース1はタイヤのトラブルで失ったけれど、レース2は良いスタートを切れて後ろを引き離し、結果、勝つことができました。レース中盤、ライバルが迫ってきたので、自分も相当プッシュして引き離しました。このレースで勝てて本当に嬉しいです」
「レース3はまたソリッドな展開になり、この週末を終わらせることができて良かったと思っています。私たちは大きな可能性を秘めていて、バトルも思った様に制することができました。この良い流れをシーズンの最後まで維持していきたいです」
#7 ラルフ・アーロンのコメント
「予選は激しかったね。ブタペストの時と似ていて、自分には速いペースがなかった。Q2は良い方向に振ることができた。なので自分もレースに期待をしていたんだけどね……」
「レース1はスタートして割と良いペースだった。けれど数ラップしたらタイヤがパンク。ここで終わり。レース2はスタート直後、ポジションアップできたけど、なんだろうね? ペースが上がらないんだ」
「レース3も同じでまた接触してしまいフィニッシュ。何とも言えないウイークエンドになってしまいました。次のイタリア・ミサノに頭を切り替えています」
#8 マーカス・アームストロングのコメント
「自分のスターティンググリッドが5、7、5番手でした。ポジション的には良いポジションじゃないんだけど、タイムが離されていたわけじゃなかった。クルマのフィーリングは良かったのでレースは期待していました」
「レース1のスタート直後は混乱しました。ポジション的に悪く、プッシュしましたがタイヤにダメージを与えていまい、自分も気をつけて走らないとならない状態になってしまいました」
「レース2もスタート時の問題があったものの、ペースは悪くありませんでしたが、こんなトリッキーなウイークエンドを短いレースで終わらせてしまうことになってしまった」
「けれど次のミサノはF4時代に経験を積んでいるコースなので、ここで結果を出せる様に頑張ります」
#10 ロバート・シュワルツマンのコメント
「予選は本当にみんな犇めき合うという言葉がピッタリな状況で、トップを争うにはスピードが足りなかった。けれどQ2では少しインプルーブでき、レースには期待していました」
「この週末、とてもトリッキーなレースウイークエンドでしたが、すべてトップ10で完走できました。が、他のドライバーのスリップに入った時が大変でした。このシルバーストンは他のドライバーがミスをしない限りオーバーテイクは難しいサーキットです。次のミサノでさらにインプルーブして結果を出します」