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「猫の島」青島、全210匹の猫に不妊・去勢手術実施 猫捕獲のため「観光客の方は実施期間を避けてご来島ください」

2018年08月28日 17:51  キャリコネニュース

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動物の殺処分ゼロを目指す公益財団法人どうぶつ基金は9月5~6日、愛媛県大洲市・青島に出張し「さくらねこTNR無料不妊手術」を行う。TNRとは飼い主のいない猫に対し、捕獲し(Trap)、不妊去勢手術を行い(Neuter)、元の場所に戻す(Return)ということ。

青島は"猫の島"として有名で、推定210匹の猫がおり、国内外問わず観光客が猫見物に訪れる。島の人口は今年8月現在9人で、平均年齢は75歳以上。「青島猫を見守る会」の島民3人が世話をしているが、将来的に世話が難しくなるため昨年7月には同市にすべての猫に不妊去勢手術をすることを求めていた。

「一代限りの命を健気に生きる青島の猫たちを温かく見守っていただければと思います」

メディアなどで「猫の楽園」と紹介され、猫好きの聖地と化している青島だが、訪れた観光客からは猫の将来を危惧し、どうぶつ基金に不妊手術を求める声があがっていた。

連絡船を降り島に上陸すると、たくさんの猫がフレンドリーに寄ってくる。しかし同財団は「たまらなくうれしい気持ちになるのですが、一頭一頭をよく観察すると、ケンカで傷ついた猫や虚弱な猫も多く見られました」と指摘する。

同島ではこれまでに愛媛県獣医師会や地元ボランティアらによって80頭の不妊手術が行われているが、未手術の猫が繁殖を繰り返しているという。

今回の一斉TNRによりすべての猫への不妊去勢手術が成功すれば、青島の猫はこれ以上増えることなく将来的には減っていく。同基金は「一代限りの命を健気に生きる青島の猫たちを温かく見守っていただければと思います」と理解を促した。

またTNR実施期間である9月3~7日は関係者の乗船が優先予約されているので、一般の乗船は極めて困難になる。また猫が捕獲されるため、島に渡っても猫に会える機会は少ない。同財団は「観光客の方はこの期間を避けて来島されることをお願い申し上げます」とコメントしている。

なお無料不妊手術のための寄付も呼びかけている。