2018年シーズンのJRC全日本ラリー選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racingは、8月24~26日に行われた第7戦『MSCCラリー inいわき2018』に参戦。TGRヴィッツ投入後初となる優勝を飾った。
モータースポーツの厳しい環境下で『人を鍛え、クルマを鍛える』ことを目的に、2015年からJRCに参戦しているTOYOTA GAZOO Racing。スーパーチャージャーを搭載する『TGR Vitz GRMN Rally』を第3戦丹後ラリーからJN5クラスに投入している。
チームが挑む第7戦は、福島県いわき市を中心に行われる未舗装路(グラベル)ラリー。14本のSSが用意され、SS距離は62.82km、総走行距離は418.11kmで争われた。
2カ月のインターバルを利用して小規模なテストを重ねてきたトヨタはラリー初日、8本あるSSのうち4本でベストタイムを記録。クラストップで初日を終えた。
2日目、首位を争っていた川名賢/保井隆宏(プジョー208 GTI)がリタイアを喫し、眞貝は2番手以降に大差をつけて走行を重ねる。最終SSを前に2速ギヤを失うトラブルに見舞われながらも眞貝はミスなく走りきり、2018年シーズン初優勝を飾った。
TOYOTA GAZOO Racingにとっては2016年第2戦久万高原ラリー以来の優勝となる。
チーム監督の豊岡悟志は、「TGR Vitz GRMN Rallyの初優勝を心を寄せる東北の地で飾れて本当にうれしいです」と語る。
「過酷で厳しいラリーでしたが、眞貝選手と安藤選手がクルマと対話をしながら絶妙なマネージメントによりフィニッシュまで走り切ってくれました。ふたりには本当に感謝しています。ここまでリタイアが続くなか、メカニックも毎日夜遅くまで対策を考えて準備してくれました。その努力と、地元のたくさんの皆様の声援に運が味方してくれたのだと思います」
ドライバーの眞貝は、「優勝という結果を得ることができて、本当に良かったです。最後までクルマが持ちこたえてくれました」とする。
「最終日の後半、クルマに少し問題があったためペースを落としましたが、ラリーを通じてTGR Vitz GRMN Rallyは運転しやすく、ラフな道でも安心してアクセルを踏むことができました。人にもクルマにも厳しいラリーでしたが、あらためてTGR Vitz GRMN Rallyの耐久性は驚異的だと思います」
次戦、JRC第8戦は北海道を舞台に行われる『Rally HOKKAIDO』。9月14~16日に開催される。