「ちびまる子ちゃん」などで知られる漫画家のさくらももこさん(53)が乳がんのため死亡していたことが8月27日、わかった。
ネットではアニメのエンディングテーマを担当した歌手の岡本真夜さんや、実写ドラマに出演した俳優の八嶋智人さん、小説家のよしもとばななさんら関係者を始め、幅広い年代や職業の人から悼む声が相次いだ。
さくらさんの作品を改めて読みたくなった人も多いようで、アマゾンの売れ筋ランキングにさくらさんの作品が多数ランクインしている。
『もものかんづめ』『さるのこしかけ』『たいのおかしら』などがランクイン
28日12時現在、売れ筋ランキング書籍部門の上位10位にさくらさんのエッセイ作品が3つ入っている。『もものかんづめ』が2位、『さるのこしかけ』が4位、『たいのおかしら』が9位にランクインしている(いずれも集英社文庫)。
26位にも『そういうふうにできている』が入っており、同書は新潮文庫の売れ筋ランキング1位となっている。他、39位に『ひとりずもう』(小学館文庫)、41位に『ひとりずもう上』(集英社文庫)、44位に『ひとりずもう下』(集英社文庫)となった。
また丸善など大手書店が運営するオンライン書店「honto」の「紙の通販ストアランキング」でも、1位『もものかんづめ』、7位『たいのおかしら』、8位『さるのこしかけ』とトップ10に3作品がランクインしている。
トップ50に入っているものはすべてエッセイだ。ネットではさくらさんのエッセイについて、アイドルグループ「でんぱ組.inc」の夢眠ねむさんはツイッターで、「漫画ももちろんだけど、特にエッセイが大好きでした」と投稿している。エッセイファンも多く、
「小学生の頃、クラスでさくらももこ先生のエッセイが大流行りしてその時初めて『文章だけで呼吸困難になるくらい笑う』って体験した」
「本を全く読まない人を本好きにさせる魔法なんてないと思ってました。さくらももこさんのエッセイに出会うまでは」
「小さい頃から先生のエッセイが大好きでこれで育ったようなもんです。あたしゃ悲しいよ……」
など多くのツイートが投稿されている。中には「さくらももこが死んで悲しむのよりも、さくらももこのエッセイ読んで笑った方が天国で喜んでくれそう」という人もいた。