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ポルシェ 2018年IGTC第3戦鈴鹿10時間 レースレポート

2018年08月28日 12:21  AUTOSPORT web

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クラフト・バンブー・レーシングの991号車ポルシェ911 GT3 R
インターコンチネンタルGTチャレンジ第3戦、鈴鹿10時間決勝
ポルシェ911 GT3 Rは11位と12位でフィニッシュ

 ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)のFIA-GT3レーシングカー、911 GT3 Rを駆るクラフト・バンブー・レーシング(#991)とマンタイ・レーシング(#911)はIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ第3戦の鈴鹿10時間レース決勝において、それぞれ11位および12位となりました。マンタイ・レーシングはレース最終盤にスピンを喫したため、惜しくもトップ10フィニッシュを逃しました。

 クラフト・バンブー・レーシングにて予選17番グリッドからスタートしたポルシェワークスドライバーのケビン・エストーレ(フランス)は、同じくワークスドライバーのローレンス・ファントール(ベルギー)とポルシェヤングプロフェッショナルのマシュー・ジャミネ(フランス)と275周を走り抜きました。
 
 エストーレがチェッカーフラッグを受けた8秒後、マンタイ・レーシングの最終ドライバーを務めたディルク・ベルナー(ドイツ)はゴールしました。ベルナーはロマン・デュマ(フランス)/フレデリック・マコウィッキ(フランス)のポルシェワークスドライバートリオで6番グリッドからスタートしていました。

 高い湿度と気温35度に達する厳しいコンディションのなか、全長5.807kmの鈴鹿サーキットで行われたこのレースではエントリーした35台中、23台がすべてのドライバーをプロで揃えるProクラスで戦いました。

 ポルシェワークスのアール・バンバー(ニュージーランド)とスヴェン・ミューラー(ドイツ)が藤井誠暢と組んだD’station Racing(#7)はレース開始から約2時間半後、2度のル・マンウイナーであるバンバーのドライブ中、エンジントラブルでリタイアとなりました。

 Pro-Amクラスの911 GT3 Rは2台揃って完走を果たしました。ブラックスワン・レーシングのティモシー・パパス/イェルーン・ブリークモレン/マーク・ミラー組はクラス4位、D’station Racingよりエントリーしたもう1台の911 GT3 Rをドライブする星野敏/近藤翼/ジョノ・レスター組は9位で10時間レースをフィニッシュしました。
 
 ポルシェ カレラカップ ジャパンのタイトルを争う星野と近藤は、スーパー耐久シリーズではチームメイトとして911 GT3 RでST-Xクラスに参戦しています。

レース後のコメント
セバスチャン・ゴルツ(911 GT3 Rプロジェクトマネージャー)
「予選でよい感触を得ていたので残念な結果でした。レース中のパフォーマンスはポディウムに上がるほどではありませんでした。最終戦のラグナ・セカに向かって切り替えます」

ケビン・エストーレ(#991)
「暑くタフなレースでした。10時間レースで勝利するためには安定して力を発揮する必要がありますが、我々はその点に欠けていました。予選から順位を上げることはできましたが、もちろん満足する結果ではありません」

ローレンス・ファントール(#991)
「日本でのレースは素晴らしい経験でした。ファンはユニークでコースはドライブしていて楽しくなりました。しかし高い気温と湿度には疲れました。来年はもう少し涼しいなかでレースがしたいです」

マシュー・ジャミネ(#991)
「ジェットコースターのようなレースでトップ10フィニッシュを逃しました。暑さでタイヤマネージメントが難しく、ベストラップをもってしてもトップを走るライバルのペースには及びませんでした。残念な結果でしたが、鈴鹿で走るチャンスを与えてくれたポルシェに感謝します。素晴らしい経験でした」

ロマン・デュマ(#911)
「これまでのインターコンチネンタルGTチャレンジ中、クルマにはもっとも手ごたえを感じていたのですが結果が伴わない不思議なレースでした。セットアップは万全で安定して走れたのですが、まったくオーバーテイクができなかったのです」

フレデリック・マコウィッキ(#911)
「クルマのバランスに優れ、よいスティントを走れましたが、ピットストップでわずかに時間をロスし10位以内に入るチャンスを逃しました。厳しい暑さで私のキャリアの中でも、もっとも疲労したレースになりました」

ディルク・ベルナー(#911)
「さまざまな要素により難しいレースになりました。セットアップは悪くなかったのにも関わらず、ライバルを追い抜くことができなかったのです。不幸にも最後にスピンしてふたつ順位を落としてしましました」

アール・バンバー(#7)
「コーナーの途中で突如パワーを失い困惑しました。週末を通してもっと速さを発揮できたはずです。リタイア直前、車のバランスは非常に良かったので悔やまれます」

スヴェン・ミューラー(#7)
「練習走行ではタイヤに悩まされましたが、決勝レース中のクルマはよい状態でした。この暑さでストレスを受けたのはタイヤだけでなく、ドライバーも同様です。結果を持ち帰ることはできませんでしたが、エンジントラブルは不運としか言いようがありません」

藤井誠暢(#7)
「マシンバランスに苦しんでいたなか、チームの頑張りでバランスも改善し決勝では少しずつ順位を上げていくことができました。リタイアに終りましたが、このレースで得られたものもたくさんありました」

 インターコンチネンタルGTチャレンジ第4戦(最終戦)は10月28日にアメリカのラグナ・セカで開催予定です。