与信管理を提供するリスクモンスターは8月24日、「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」を発表した。調査は今年の7月、インターネットで実施。大学1、2年生の男女500人から回答を得た。
就職したいと思う企業・業種ランキング1位は「地方公務員」、2位は「アップル」、3位は「国家公務員」だった。以降、4位「グーグル」、5位「アマゾン」、6位は同率で「任天堂」「資生堂」、8位「味の素」、9位は同率で「明治」、「カルビー」、「ソニー」、「トヨタ自動車」という結果だった。
根強い公務員人気の中、2位「アップル」、4位「グーグル」、5位「アマゾン」とアメリカの大手IT企業3社が上位にランクインし、注目度が上昇した。
日常生活での接点が多い「食品メーカー」「テレビ局」が相変わらず人気
ランキングベスト20の中にランクインした業種で最も多かったのは、食料品製造業5社(味の素、明治、カルビー、森永乳業、日清食品)だった。次いで、テレビ放送業3社(フジテレビ、日本テレビ、テレビ朝日)が入っており、毎度のことながら学生にとって日常生活で接点が多い企業に人気が集まった。
前回調査結果との比較では、「地方公務員」は4回連続で1位に輝いた一方で、「国家公務員」(前回2位→今回3位)は「アップル」に抜かれ、順位を下げた。
大幅に順位を上げた企業は、「味の素」(前回37位→今回8位)、「カルビー」(59位→9位)、「森永乳業」(37位→15位)、「日清食品」(37位→20位)、「フジテレビ」(49位→15位)、「日本テレビ」(30位→20位)だった。その他、「アマゾン」(30位→5位)、「NTTドコモ」(59位→15位)、「花王」(144位→15位)も人気が急上昇している。
男女で比較すると、男性が志望する就職先の1位は同率で「地方公務員」、「国家公務員」、「アップル」だった。一方、女性が志望する就職先の1位は「地方公務員」、2位「グーグル」、3位「資生堂」だった。
男性は「出世と高収入」女性は「スキルアップ」を強く望む傾向に
男性では「トヨタ自動車」、「本田技研工業」など自動車メーカーの人気が上昇しており、女性においては「資生堂」、「花王」などの化粧品メーカーや「フジテレビ」、「日本テレビ」などのテレビ放送業の志望度が高くなっている傾向があり、「国家公務員」の人気低迷の一因になっていることがうかがえる。
将来望む就業の形を聞くと、1位「プライベートを優先させたい」、2位「出世して高収入を得たい」、3位「優良企業で安定的に働きたい」だった。男女を比較すると、「出世して高収入を得たい」では男性が19ポイント上回っており、「スキルアップにつながる仕事をしたい」では女性が8.8ポイント高いという結果だった。
就職先選びで気になる点として、1位「給与額」、2位「雇用形態」、3位「残業時間」が挙がった。最低限実現したい生涯最高年収を聞くと、「500万円以上600万円未満」(15.4%)が最多で、以降、「400万円以上500万円未満」(14.6%)、「600万円以上700万円未満」(11.8%)という結果だった。給与額については、民間企業の平均年収422万円を満たす年収階層に回答が集中し、多くの学生が平均年収を超えれば良いと考えているようだ。