舞台『帰郷』が2019年1月25日から東京・六本木の俳優座劇場、2月8日から福岡・イズムホールで上演される。
福岡出身の演出家・入江雅人が、同郷の役者たちによる福岡弁で青春の終わりを描くというコンセプトで書き下ろした同作。入江と池田成志が約20年苗から構想していたという。1980年の福岡で、文化祭で上映するホラー映画を撮影していたしげお、向井、香月、長崎、竜彦が不思議な体験をし、2021年に日本中がゾンビパニックに見舞われる中、5人にそれぞれ運命の時が迫る、というあらすじだ。
出演は入江、池田のほか、田口浩正、坂田聡、尾方宣久、岡本麗の6人。チラシとポスターのイラストを、福岡出身の松尾スズキが担当している。チケットの先行販売は9月下旬から。
劇団☆新感線の主宰・いのうえひでのりは「傑作だと思いますネ、コレは!イリポン。ゾンビもののフォーマットを持ちながらの70年代後半、ティーンエイジャーだった北九州のボンクラボーイズ達の青春の終焉の物語。いやあ泣けます」とコメントしている。
■いのうえひでのり(劇団☆新感線)のコメント
傑作だと思いますネ、コレは!イリポン。ゾンビもののフォーマットを持ちながらの70年代後半、ティーンエイジャーだった北九州のボンクラボーイズ達の青春の終焉の物語。いやあ泣けます。馬鹿なボンクラ達に、「あー、あるある」と共感しつつ、ゲラゲラ笑っちゃいます。しかもちゃんとゾンビもののスリリングさや不気味さも押さえてある。イリポンの、ゾンビ愛・映画愛・芝居愛・ロック愛・地元愛、そして人間愛に溢れたまさに渾身の作品だと思いました。
これは、イリポンの『グレート一人芝居』の中で、たびたび上演され続けてきた泣ける名作として評判の『帰郷』を、登場人物・エピソードを膨らませ、いわゆるお芝居(一人芝居じゃなくて)として立ち上げたモノ。一人芝居の時から、映像的だなぁとは思っていましたけど、この新しいバージョンで益々映画を感じさせる台本だと思いました。今回の上演も楽しみですが、いつかコレ、映像作品として見てみたい。そんな気持ちになる作品でした。
いやあ、でも参加したかったですネェ、正直言って。あれは『レッツゴー!忍法帖』の後だったから、もう十数年前だと思いますが、イリポンから「福岡県出身の演劇人を集めてゾンビものの芝居をやりたい」と、「いのうえさんもやりませんか?」と声をかけて頂いた事があるんですよ。あれから十数年経って、こうやってちゃんと企画が生きていて、公演されるってホント凄い事ですよ。イリポンの執念というか、お芝居に対する熱い思いに改めて拍手を送ります。
でも、やっぱ、これはイリポン演出の方が絶対正解だと思うしなあ。参加できていたとしても演助とか?でも、色々せからしい役者ばっかりやし、まぁ、客で良かったのか。ウン。
とにかく、この冬、もっとも楽しみなお芝居であることは間違いありません。