リーガルフロンティア ランボルギーニGT3 公式予選
日付:2018年8月4日(土)
天候:晴
予選結果:87号車 16番手、88号車 28番手
観客動員数:2万2100人
1カ月ぶりのレース初日は厳しいスタートに
夏場のレースは500マイル、800kmを超える距離となり厳しい戦いが想定される。天候的にも朝から蒸し暑いなかで練習走行が始まった。
午後の予選、87号車は僅差でQ1突破を逃し16位。88号車はQ2進出と思われたが、トラックリミット違反により明日最後尾スタートが決定と、2台ともに厳しい予選日となった。
87号車 エンジニアSeiji Hirai コメント
「公式練習は第二戦富士レースの結果を精査し、セッティングの方向性を大きく変えて走行開始する。変更が決まりバランスが良く、決勝レース用セットとしてタイヤの耐久性もチェックする終盤に予選セットに変更し確認作業を行った。
公式予選は元嶋選手のドライブでQ1突破を目指すも、16番手で惜しくも突破ならず」
87号車 Kimiya Sato コメント
「公式練習走り始めからロングランの感触が良く、レースに向けてはいい感触を掴めていた。予選Q1は元嶋選手がいいアタックをしてくれたが非常に僅差の戦いの末少し足りず17番手となったが、長距離であるレースに向けてポジティブな気持ちだ」
87号車 Yuya Motojima コメント
「フリープラクティスからマシンとタイヤが良く今回のレースはいつもと違う展開のレースができそうな感触。予選は私のミスでQ2に進めなかった。トップとのタイム差を見ればいつもと比べると少ないので翌日の決勝に自信を持っている」
87号車 Tsubasa Takahashi コメント
「Q2まであと僅かな差でQ1敗退となったが、金曜日の走行から車のバランスが良く、レースペースはとても自信あるので。決勝は長いレース、序盤から着実にポジションを上げていきたいと思う」
88号車 エンジニアMasafumi Katsumata コメント
「Q1 はマルコ選手が担当、残り9分でコースインし6番手タイムを記録したが、アタックラップの3コーナーでトラックリミット違反の為、タイムはく奪。明日は最下位からのスタートとなった」
88号車 Kazuki Hiramine コメント
「まさかの予選結果は最下位。僕らにとってかなり苦しい結果だった。
一番落ち込んでいたのはマルコだと思う。しかし、ここで諦めないで強い気持ちで戦うのがチーム88。絶対に最後まで戦い抜くとチーム一丸となり決勝に向けて沢山のミーティングを重ねた。あの時のミーティングで更にみんなが強くなったと思う」
88号車 Marco Mapelli コメント
「予選のスタートは良かったが、ハンデウエイトに対し我々の車はより敏感だった。残念なことに、トラックリミットのミスをしてしまった」
決勝レース
日付:2018年8月5日(日)
天候:曇
決勝結果:87号車 リタイア、88号車 6位
観客動員数:38,300 人
後方から2台で追い上げ、88号車が6位と5戦連続ポイント獲得
前日に比べ若干雲も出ている決勝日、少しでもマシン、タイヤ、ドライバーへの負担が減ることを期待する。2台ともに後方グリッドスタートとなるも、前日よりチーム全体で協力し戦略を精査。決勝には自信を持ちつつスタートとなった。
数スティントが終わった段階で、2台ともにシングルまでポジションを上げレース中後半に期待が持てる展開に。87号車はメカニカルトラブルで今季初リタイアを期すも、88号車は6位とグリッド最後尾から大幅挽回となった。
87号車 エンジニアSeiji Hirai コメント
「ウォームアップ走行でフルタンク確認を行い、決勝レースは元嶋選手でスタート。車両の特性上フルタンク時厳しいが、上手くまとめて39周目にピットイン。タイヤを交換せずに高橋選手に交代。その後、佐藤選手にドライバー交代とタイヤ交換を行い、コース上に送り出した。48周目の1コーナーでブレーキトラブルが発生してしまい、修理のため再度ピットイン。修復するのが難しい状況であったため、残念ながらリタイアとなった」
「結果としては残念だが車両のバランスは終始良く、リタイアの直前では6番手を走行でき、チームとしても収穫の多いレースだった。次の菅生ではポイントを目指してさらに努力して行きたい」
87号車 Kimiya Sato コメント
「スタートを担当した元嶋選手が順調にポジションを上げていったが、途中から抱えてきたトラブルが途中交代した私のスティントで走行不能状態となりリタイアとなってしまった。フリー走行からの裏付け通りに非常に良いペースでレースを進めていただけに悔しい結果。次回菅生大会に向けてもレースペースはこのままの調子で予選でも前のグリッドに進出できるようにベストを尽くしていきたい」
87号車 Yuya Motojima コメント
「決勝もマシンのセッティングと、タイヤがコンディションにマッチして、スタートから良いペースで追い上げることができたが、その後トラブルでリタイアとなった。今シーズンで一番良いレースができていただけに、悔しいレースになった」
87号車 Tsubasa Takahash コメント
「2スティント目を担当。GT初レースでとても気合いが入った。走行中は集中することができ、ラップタイムを落とさないように意識しながらドライブした。そして他車とのバトルもできたので、僕にとって収穫の多いスティントとなった。結果的にトラブルによりリタイアになってしまい、悔しい結果に終わってしまったが、週末を通して沢山学ぶことができた」
88号車 エンジニアMasafumi Katsumata コメント
「スタートドライバーはマルコ選手、最後尾スタートの為、1周目でピットインしコースの空いた所でレースをする作戦を選択。二人とも、完璧なタイヤマネージメントとフュ-エルマネージメントを遂行し、メカニックもそれに答えるようにノーミスで完璧なピット作業をこなして、6番手でゴール、貴重なポイントを獲得できた」
88号車 Kazuki Hiramine コメント
「マルコ選手スタートで1周目にピットインし、自身に交代。ライバルたちとは違う所で戦うことを決めていました。88は全員きっちりと仕事をこなして、最後尾スタートから6位でフィニッシュ。なかなかタフなレースだっただけにポイントを獲得できたのは良かった。さらに、レース後に嬉しいニュースが、88号車がベストメカニック賞を受賞した! 簡単には獲得できないこの賞は僕にとっても嬉しい賞で、改めて安逹チーフメカニックをはじめとした、全てのメカニックさん達に感謝したいと思います」
「残りのレースをこのメンバーで仕事ができることに感謝して、悔いの残らないように全力で戦いたいと思う。今大会も沢山の応援に感謝しています。引続き88号車の応援をよろしくお願い致します!」
88号車 Marco Mapelli コメント
「アグレッシブな戦略で最終グリッドから6位まで挽回。平峰選手、チームともに良い仕事だった。只、このレースではBoP(バランス・オブ・パフォーマンス)が厳しく感じた」
監督コメント
「タイから帰国して何か久しぶりの気がするレース! ラウンド5富士戦! 87号車、88号車ともに良い感じで富士戦に! しかしここ数年ランボの得意コースが苦手コースになってしまった! 数年前ならストレートで抜けた! 今シーズン、BMWやGT-Rなどのターボ車は明らかに我々より5キロから10キロ速い! また、中間加速が素晴らしい! 信じられないのは200キロ軽くて燃費が良いマザーシャシー車が、トップスピードが速い! 我々より速い車が数台いる! チームは以上のことを踏まえて、セットアップを大きく変えました!」
「とにかく予選はトップスピードを捨て1330キロの巨体をコーナリング重視! それでも、両車とも予選は苦戦しました! 又88のマルコさんにはチームとしてボックスの指示! 理由はあるにせよ申し訳ない! 87号車の元嶋さんはセクター1、セクター2とベストで来て楽にQ1突破と思いましたが? セクター3で突っ込み過ぎ! しかし500マイル車の仕上がりは両車とも良さそう!」
「迎えた決勝、87号車は元嶋選手、高橋選手、問題無く良いドライビング! 佐藤選手に代わった時に、ABSブレーキトラブル! 佐藤選手でなければ危ないシチュエーション、改めて彼のドライビングスキルの高さが感じられました! トラブルの原因はハブボルトでしたマイレージ管理以上の問題が起きること、勉強になりました! 残念ながらリタイア!」
「88号車はビリスタート! すべての戦略を見直し1周目にピットイン! 後はタイヤに厳しいフル満タン! ドライバーにも厳しい! ヨコハマタイヤにも厳しい! 結果は6位! チーム全員が頑張ったと思います!」
「メカニック賞も頂き、次戦に良い流れと思います! 次は、初の大会鈴鹿10時間レース! ランボの看板を背負い頑張ります! スポンサーのみなさま、ファンのみなさま! 何時も有り難う御座います! 今シーズン、最後まで楽しんで頂けるよう頑張ります!」