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F1ベルギーGP:スパウェザーに見舞われた予選でハミルトンがPP、ガスリーはQ3進出ならず

2018年08月25日 23:41  AUTOSPORT web

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2018年F1第13戦ベルギーGP エステバン・オコンが予選3番手
8月25日、F1第13戦ベルギーGP予選が行なわれメルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。


 予選日は朝から冷え込み、午後3時の予選開始時刻には、気温14度、路面温度は28度という寒いコンディションとなった。開始時には晴天が広がっているものの、セッション中の降水確率90%と波乱の予感も漂う中での予選となった。

 Q1はドライコンディションのまま始まり、各車がスーパーソフトタイヤでコースインする中でメルセデスAMGとフェラーリはソフトタイヤでアタック。パワーユニット交換で最後尾スタートが決まっているバルテリ・ボッタス(メルセデス)はまだアタックに出ない。

 まずはキミ・ライコネン(フェラーリ)が1分42秒585でトップに立ち、これに0.392秒差でルイス・ハミルトンが2番手、0.450秒差でセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が3番手、スーパーソフトのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が0.614秒差で4番手となった。

 その後ろにはフォース・インディア勢、シャルル・ルクレール(ザウバー)、ルノー勢、ハース勢が続く。

 残り5分を切ったところでボッタスがスーパーソフトでアタックに出て0.220秒差の2番手に飛び込む。Q2進出を争う中団グループの他車も2回目のアタックに出て最後のアタックを敢行。

 トロロッソ・ホンダ勢はここでブレンドン・ハートレーが14番手、ピエール・ガスリーが15番手でなんとかQ2進出を決めたが、6番手ロマン・グロージャンから15番手ガスリーまでは0.6秒にひしめく大接戦。

 フリー走行から下位に沈んでいたマクラーレン勢とウイリアムズ勢、そしてタイヤからグリップを引き出せなかったカルロス・サインツJr.(ルノー)がQ1敗退となった。

F1ベルギーGP予選Q2:大接戦の中団争い


 Q2は各車ともスーパーソフトでアタックへ。Q3進出者にとっては決勝のスタートタイヤを決めるアタックになるが、ハミルトンは「このタイヤはバイブレーションが酷い」と訴える。グリッド降格ペナルティが決まっているボッタスとニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)はまだアタックを行なわない。

 ここでもライコネンが1分41秒627でトップに立ち、ハミルトンが0.184秒差で2番手。ターン14の出口で縁石の外の人工芝までワイドになったベッテルは0.506秒差の3番手に留まった。

 4番手にフェルスタッペン、5番手にリカルド。中団トップにはハース勢、その後ろにフォース・インディア勢が続き、ちょっとしたタイム差でポジションが大きく入れ替わる大接戦を表わすようにトロロッソ・ホンダ勢が10番手・11番手につけ、ザウバー勢は12番手・13番手に後退した。

 13番手につけたマーカス・エリクソンは2回目のアタックは行なわずここでマシンを降りた。

 残り5分を切ったところで各車が2回目のアタックに向かうが、ボッタスはソフトタイヤを履いてアタック。Q3に進んでハミルトンにスリップストリームを使わせてアシストする戦略を採ってきた。

 最後のアタックでハートレーはターン1のブレーキングでスピンを喫しアタック断念。12番手でQ2敗退となった。ガスリーも他車のトウを上手く使うことができずタイム更新できないまま11番手、Q3進出はならなかった。

 ルクレールは13番手、エリクソンは14番手、最後まで走行しなかったヒュルケンベルグも含めた5台がQ2敗退となった。

 上位勢はベッテルが1分41秒501でトップ、ライコネンは0.032秒差で2番手、ハミルトンは0.052秒差で3番手、ボッタスが4番手でQ3進出している。

■F1ベルギーGP予選Q3はスパウェザーに見舞われる


 Q2終了直前に降り始めた雨が急激に強まり、Q3はウエットコンディションに。ボッタスがハミルトンを引っ張るために前でコースインするが、セクター3から雨が強くなり、ドライタイヤでコースインした各車はピットインしてインターミディエイトに交換。

 フォース・インディアはドライタイヤのままでステイアウトするがとても走れる状態ではなくピットに戻る。

 まずはフェルスタッペンが2分02秒769でトップに立つが、これをライコネン、ベッテルがタイムを塗り替えていく。ハミルトンも好ペースで走るがターン12でコースオフしタイムを縮められず。路面が乾いていき刻々とタイムが縮まっていく中で、ライコネンは早めにピットに戻りマシンを降りることに。

 ハミルトンは最後のラップで一気に3秒縮めてトップに立ち、2番手ベッテルを0.726秒引き離してポールポジションを獲得。

 他車より遅いタイミングでインターミディエイトに履き替えたフォース・インディア勢は、最も水の少ないコンディションでタイヤの良い状態を生かすことができ、エステバン・オコンが3番手、セルジオ・ペレスが4番手に飛び込む快走を見せた。

 5番手グロージャン、ライコネンは6番手、レッドブル勢はフェルスタッペン7番手、リカルド8番手、9番手がマグヌッセンという結果になった。