2人の男は一体何を隠しているのか？　『判決、ふたつの希望』本編映像

　8月31日に公開される第90回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作『判決、ふたつの希望』より、本編映像の一部が公開された。

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　本作は、クエンティン・タランティーノ監督のアシスタント・カメラマンという経歴を持つジアド・ドゥエイリ監督の最新作。監督自身の実体験をもとに、2人の男性の間に起きた些細な口論が、ある侮辱的な言動をきっかけに裁判沙汰となり、国家を揺るがす騒乱にまで発展する模様を描く。

　公開された映像は、国家を揺るがす騒乱を引き起こすことになる2人の男性、トニーとヤーセルが裁判所で対峙するシーン。1人は原告として、1人は被告として鉄格子沿いにその姿を表す。「仕事中に水をかけられた」「暴言を吐かれた」とそれぞれが裁判の発端となった些細な事件のあらましを説明するが、裁判長は、裁判を起こしたのはそれだけが原因ではないと見抜き、トニーがヤーセルに向かってどんな言葉を放ったのかを両者に尋ねるが、2人は煮え切らない態度で、固く口を閉ざすのだった。この先、国家を巻き込んだ大きな騒乱の火種となっていく2人の諍いは、本編が進むにつれ、彼らが抱える過去の傷と歴史の闇を浮き彫りにしていく。

（リアルサウンド編集部）