インターコンチネンタルGTチャレンジ第3戦・第47回サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レースは8月24日、鈴鹿サーキットで18時30分からフリープラクティス2が行われ、松田次生/アレキサンドレ・インペラトーリ/千代勝正組KCMGの018号車ニッサンGT-RニスモGT3が2分03秒183で最速タイムをマークした。
これまで2回のペイド・プラクティス、そしてフリープラクティス1が行われてきた鈴鹿10時間。2回目のフリープラクティスは、18時30分から20時までと、決勝レースでのナイトセッションを想定したなかでの走行となった。
走行開始直後から暗くなり始め、各車がライトを点灯させながら走行する様子は、今までの鈴鹿ではなかなか無かった光景。各チームともドライバーたちが夜間走行を体験しながら走行を進めていくが、開始から1時間が経とうかという19時26分、130Rで木村武史がドライブしていたCARGUY Racingの777号車ホンダNSX GT3がクラッシュ。赤旗が提示される。このタイミングで、SATO,YAMASHITA-SS Rn-sportsの112号車メルセデスAMGもヘアピンでストップした。
「スプーンで1台譲ったときにピックアップがついてしまって、130Rで回ってしまいました。衝撃を和らげるためにサイドからリヤにかけてヒットしましたが、真っ直ぐいっていたら危なかったですね」と木村。
セッションはその後再開され、赤旗なく20時にチェッカーが振られた。2分03秒183でトップタイムをマークしたのはKCMGの018号車ニッサンGT-RニスモGT3で、千代が最速タイムを叩き出している。2番手にはクリストファー・ミース/ドリス・ファントール/フレデリック・ベルビシュ組アウディスポーツ・チームWRTの66号車アウディR8 LMSがつけた。
3番手にはメルセデスAMG・チーム・グループMレーシングのラファエル・マルチェッロ/マーロ・エンゲル/トリスタン・ボーティエ組888号車メルセデスAMG GT3がつけ、FP1に続き好調ぶりをみせた。4番手にはJLOCの平峰一貴/マルコ・マペッリ/アンドレア・カルダレッリ組88号車ランボルギーニ・ウラカンGT3が続いている。5番手はFP1首位だったローレンス・ファントール/ケビン・エストーレ/マシュー・ジャミネット組クラフト・バンブー・レーシングの991号車ポルシェ911 GT3 Rとなった。
「ニュータイヤで予選のセットアップ確認にいったときのタイムです。ただそれまでの状況が大変で、朝は電気系トラブルもあったりで走れず、午後は途中から走りましたが、僕は4周くらいしかできませんでした」と千代。
「そのときも消耗したタイヤで走行でしたし、このクルマ、タイヤで走るのもひさびさだったので焦っていたのですが、セッティングをアジャストして出たタイムが良かったのでひと安心でしたね」
最終的にGT500ドライバーが乗り込むチームが金曜日の首位となったが、KCMGも含め日本勢はまだまだ試行錯誤している様子が感じられた。ただ海外勢ともタイム差は僅差で、レースまでは状況がどう転んでいくかは分からないだろう。
鈴鹿10時間は8月25日(土)にはピットウォークと予選が行われる予定だ。