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【鈴鹿10時間】水村リアのModulo Drago CORSE密着記/大クラッシュから復活。チーム全員で見守ったシェイクダウン

2018年08月24日 19:51  AUTOSPORT web

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スーパーGTのサーキットやModuloブースなどでMCを務めている水村リアさんが、鈴鹿10時間で劇的復活を果たしたModulo Drago CORSEのチームに帯同して4日間密着。第1回目はシェイクダウンとなった木曜日の様子をお届けします。

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 誰もが息を飲んだ、スーパーGT第5戦富士の練習走行でのアクシデント(ZENT CERUMO LC500の追突を受けてマシン全損)からはや3週間。もうダメかと思った時もあった。レースができないんじゃないかと諦めかけた瞬間もあった。それでも復活を願ってくれたファンと、支えてくれた人たちのおかげで、34号車Modulo KENWOOD NSX GT3がサーキットに帰ってきました!

 34号車の復帰戦となるのは、海外からも強豪チームが参戦する耐久レース“SUZUKA 10H”。Modulo Drago CORSEにとって波乱万丈となった夏を締めくくる一戦を、日本を代表するNSX GT3でどう戦うのか。Moduloチームの内側から、私、水村リアが4日間チームに密着してお届けしたいと思います!



 レースウイークの幕開けは、イオンモール鈴鹿で開催される『鈴鹿モータースポーツフェスティバル』の公道パレードから。実質このパレードが新34号車のシェイクダウンとなるはずだったので、その瞬間を見ないわけにはいかない! とイオンモールへ向かったのですが……。



 台風の影響により鈴鹿市に大雨警報が発令されたため、公道パレードは中止となってしまいました。たくさんのお客さんがすでに待機されていたのですが、公道でレーシングマシンの走行シーンが見られる楽しみはまた次回へ持ち越しとなってしまいました。残念!

 ちなみに、シェイクダウンも延期となってしまい、午後の走行まで時間があったチームはどこかリラックスムードです。



 10時間というなかなか長時間の耐久レースなので、少しでもドライバーが休めるようにと控え室にはベッドが用意されていました。皆さん早くもチームワークの良さをみせ、揃ってお昼寝中だったようです。



 SUZUKA 10Hでは、チームの全ドライバーの平均体重が基準値より下回る場合にはウエイトを積まなくてはならないレギュレーションがあり、走行前に体重測定に向かいます。



 全装備品を持って測定。さまざまな国から参戦するインターナショナルなSUZUKA 10Hだからこそのレギュレーションでしょうね。




 普段戦っているスーパーGTではふたつのヘルメットも、今回はもちろん3つ。オレンジや黄色を使っていてカラーリングはシンクロしていますが、みなさんはどれがどの選手のものか分かりますか?



 マシンのボディには小暮卓史選手の名前もしっかり刻まれています。道上龍選手と小暮選手の名前が同じマシンに刻まれるのは、2009年以来のこと。



 34号車の“SUZUKA 10Hスペシャル”がここ。ヘッドライトが白いんです! スーパーGTでは、GT300クラスのヘッドライトをイエローにするよう義務付けられているので、白いヘッドライトで走るのは貴重なことなんです。



 そして、ナイトセッションでも便利なように車内も光る仕様に! 写真では分かりづらいかもしれませんが、ブラックライトで光るようになっているんです。



 そんな“SUZUKA 10Hスペシャル”がたくさんの34号車。台風による悪天候により危ぶまれた午後の走行セッションでしたが、予定どおり開催が決定し、いよいよシェイクダウンの瞬間を迎えることとなりました。無事に走ってくれるか……。ドキドキ……


 時折大雨に見舞われた鈴鹿サーキットでしたが、レースウイーク最初の走行セッションは時間どおりにスタート。新34号車Modulo KENWOOD NSX GT3のシェイクダウンです!



 シェイクダウンを目前に、メカニックさんたちも緊張感が高まります。Modulo Drago CORSEのチームメカニック、エンジニアさんは11人と意外と少なめ。全力で34号車を支えます。



 シェイクダウンはチーム代表でもある道上龍選手が担当しました。


 セッション開始時間が目前となり、大津弘樹選手もそのピットアウトの瞬間を見守ります。



 まずは無事にピットアウト。ピットレーンを通過しコースに出るまで、チームの全員が34号車の後ろ姿を見送っていました。


 この走行セッションではセットアップというより、マシンの確認作業やタイヤの慣らし、そしてレース中に何度も行なわれるドライバー交代の練習が中心となりました。



 2時間あったセッション中は車内カメラをリアルタイムにチェックしながら、ドライバー同士で走行確認。NSX GT3での初走行となる小暮選手も、道上選手と大津選手の走りを熱心に確認していました。



 セッション終盤は、主にピットインとドライバー交代の練習時間に。小暮選手は身長の関係でステアリングが特別仕様となっていて、ドライバー交代の時にはステアリングも換えているのだそう。


 ピットインに備えて待ち構えるメカニックさんの手にスーパーGTでは見慣れないロリポップも。このロリポップ、SUZUKA 10Hではピットインの際に使用されます。この鈴鹿でしか見られないレアなアイテムにも大注目です!

 大雨のため途中赤旗中断になりましたが、2時間の走行セッションが終了し無事にシェイクダウンを終えた34号車。



 走行後にはドライバー3人でクルマのフィーリングを確認しあう姿が見られました。道上選手と大津選手、そしてDragoファミリーにひさしぶりに戻ってきた小暮選手の雰囲気とチームワークは初日から抜群! 今週末、大いに期待できそうな予感がします。




 ニューマシンの感触は良く、今後はピレリタイヤに合わせたセッティングを煮詰めてレースに向けて準備をしていくそう。ナイトセッションも予定されている金曜日は、また新たな34号車Modulo KENWOOD NSX GT3の姿も見られそうです。