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F1商業担当取締役のブラッチス、2019年シーズンのF1ドイツGP開催実現に自信を見せる

2018年08月24日 17:41  AUTOSPORT web

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ドイツGPが2019年もカレンダーに残る可能性が高まってきたという
F1の商業担当取締役であるショーン・ブラッチスは、2019年のカレンダーにドイツGPを載せることに対して自信を見せている。主催者との間で継続中の交渉が好ましい方向に進んでいるようだ。

 ドイツGPは、2008年から2013年まではホッケンハイムとニュルブルクリンクがシーズンごとに交代で開催してきた。だがその後ニュルブルクリンクが財政的理由により開催権を放棄したため、ホッケンハイムが隔年で開催して現在に至っている。

 ホッケンハイムも財政面でニュルブルクリンクと同じような道をたどりかけていたものの、2018年の決勝レースでは過去10年間の平均観客数を大きく上回る71,000人という実績をあげた。

 したがって、F1とホッケンハイムはともに、2019年ドイツGP開催を検討の対象から外していない。

 ブラッチスは今週ロンドンで「私は楽観主義者なのだ」と述べ、以下のように続けた。

「まだ2019年のスケジュールは発表していないが、近日中に、おそらくスパあたりで発表できるだろう。私のドイツ語は流暢ではない。まあまあといった程度だが、交渉はうまく進んできた」

 ドイツGPの主催者であるホッケンハイムのマーケティングディレクター、ジョーン・テスケはこの件の詳細について多くを語ろうとしないが、リバティ・メディアとの交渉が続いていることについては認めた。

「我々としては2019年にドイツGPを主催したいと強く願っているが、これ以上のことは言えない。まだ彼らと話し合っている最中なのだ」とテスケ。

「はっきりしているのは、両者ともに解決策を見出そうとしているということで、これは大変良いことだ。F1はドイツGPを継続させることに非常に強い関心を持っているということになる」

「だから我々としても楽観的に考えているが、今言えるのはここまでだ」

 ブラッチスは、8月21日にロンドンで行なわれた ブラック・ブック・モータースポーツ・フォーラムで基調講演を行ない、そのなかで2020年にマイアミでのF1開催を実現させるための計画を推進し続けていると認めた。

「私には、2020年にマイアミでグランプリレースを開催できる見込みは大きいと楽観視できるだけの十分な理由がある」とブラッチス。

「我々はこれを実現するために、(主催側の主要人物である)スティーブ・ロスと彼のチーム、そして南フロリダの多くの支持者たちと密接に連携している。これまでにも大きな進展があり、同時にまだ終わらせなければならない仕事も残っている」

「決定までの状況は複雑だが、私としてはF1ブランドとマイアミが互いに補完関係にあり、マイアミの郡と都市圏にもたらされる経済効果は桁外れだということを提言し続けるつもりだ」