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災害に備え生活必需品を備蓄している人は半数以下 10代女性の2割はツイッターで安否確認

2018年08月24日 15:51  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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日用品流通の情報インフラを提供するプラネットは8月23日、「防災対策に関する意識調査」の結果を発表した。

「最も身近で備えが必要だと思う災害」を聞くと、「地震」が76.7%で、続く「台風」(11.9%)を大きく引き離した。

「災害発生時に特に心配なこと」を3つまで聞いたところ、「断水」(60.8%)、「停電」(58.1%)などライフラインの断絶がともに約6割で上位にランクイン。男女別では、女性の3人に1人が「トイレが使えないこと」(男性:19.2%、女性:29.6%)に気をもんでいる。

調査は、今年7月4日~20日に実施。調査会社のインターワイヤードが同社のリサーチサービス「DIMSDRIVE」に登録したモニターを対象とし、3347人から回答を得た。

被災後の生活をイメージ 女性の方が災害に備えて備蓄

備えが必要だと思う災害は「地震」と答えた人を地域別で見ると「関東」(86.6%)、「近畿」(76.9%)、「東海」(75.6%)の順で多い。いずれも地震発生のリスクがあったり、実際に被害を受けたりした地域であるため、防災への意識は高い。

「自宅で防災用品や生活必需品を備蓄しているか」の質問に対しては、「している」と答えた人は47.6%で、半数に達しなかった。年代別で見ると、若年層ほど防災や備蓄への意識が低い。

「備蓄している」と答えた人に何を用意しているかを尋ねると、「飲料水」(87.9%)、「ランタン・懐中電灯・ローソク」(67.8%)、「トイレットペーパー、ティッシュペーパー」(61.0%)、「乾電池」(55.5%)などの項目が寄せられた。

回答を男女別で見ると、ほとんどの項目で男性よりも女性の方が備蓄している割合が高い。女性は被災後の生活をイメージして平時から備えていることがうかがえる。

実際に備蓄をしている人からは、

「グラノーラがおすすめ。長期間保存ができ、そのままでもおいしく、栄養バランスもよい」(女性・50代)
「浴槽のお湯は入浴前に入れ替え、常に浴槽が水で満たされている状態にしている」(男性・70代以上)

といった声が寄せられていた。しかし生活必需品を備蓄しておくのは手間がかかるのも確かだ。「飲料や食品に消費期限があるので、期限内に消費し、補充しなければならないのが面倒」(男性・70代以上)という意見もあった。

高齢層では「固定電話」「携帯電話の通話」で安否を知らせる

「災害発生時の安否確認手段」では、「携帯電話の通話」(72.9%)、「メール」(45.3%)、「LINE」(29.0%)、「固定電話」(23.4%)の順で多くなっている。

連絡に使うツールは高齢層ほど「固定電話」「携帯電話の通話」「メール」が多く、若年層ではLINEやTwitterの割合が高い。特に20代女性は「LINE」が59.5%、「ツイッター」が18.9%となっている。

このように、災害時の情報伝達手段は年代や性別で異なるため、いざという時に連絡が取れなかったり、情報格差の原因となったりするリスクもある。家族や友人、仕事関係者とは日頃から連絡手段を決めておく必要がありそうだ。