2018年F1ベルギーGPで、タイトルを争うメルセデスとフェラーリがともにパワーユニット/エンジンのアップグレードを行う見込みであることが分かった。
両チームはそれぞれスパ・フランコルシャンに最新仕様のパワーユニットを持ち込んでいる。メルセデスのルイス・ハミルトンとフェラーリのセバスチャン・ベッテルは、アップグレード版を使用する見通しであると認めた。
「当然のことながら、すべてのアップグレードとそれを入れる機会はとても重要だ」とハミルトンが述べたとCrash.netが伝えた。
「ここからの2連戦(のベルギーとイタリア)はパワーサーキットで開催される。今週末、彼らは新しいパワーユニットを持ち込んでいるし、僕らも新しいパワーユニットを持ち込んでいる。それぞれどういったパフォーマンスを発揮するのか興味深いね。もちろん僕は自分たちのパワーユニットに自信を持っている」
ベッテルも今回フェラーリが新しいパワーユニットを持ち込んでいることを、木曜に認めている。
■ボッタスとライコネンにはグリッド降格の可能性
ハミルトンとベッテルは、今週末、新しいパワーユニットを投入しても規則で決められた基数内に収まるが、メルセデスのバルテリ・ボッタスは、エレメントが制限基数を超えてしまい、自動的にグリッド降格ペナルティを受けることになる。フェラーリのキミ・ライコネンも、交換するエレメントによっては、ペナルティの対象になり、そのため、ふたりのパワーユニット交換には特に慎重な検討を要することになる。
「明日(金曜)の朝、僕らがどのエンジンでスタートを切るのかが、はっきりするだろう。その上で、状況を見ていく」とボッタス。
「新しいエンジンを搭載する場合、僕はペナルティを受けることになる。それでもスパはオーバーテイクが可能だから、(パワーユニット交換に)適した場所といえるだろう」
他にパワーユニット交換を行うものとみられているのはルノーのニコ・ヒュルケンベルグで、その場合、すでに各エレメントが制限基数に達しているヒュルケンベルグは、グリッド降格ペナルティを科され、最後方からのスタートを強いられることになる。