元マクラーレンF1チームのドライバーであるジェンソン・バトンは、新たにチームに加わるカルロス・サインツJr.が優勝を狙えるようになるまでには、長い時間がかかかるだろうと考えている。
今季レッドブルからルノーに貸し出されているサインツJr.は、ダニエル・リカルドのルノー移籍が決まったことから、ルノーのシート喪失に直面していた。
23歳のサインツJr.はレッドブルに戻るものと見られたが、チームはピエール・ガスリーの昇格を優先。サインツJr.はマクラーレンに加入し、今季末にF1を離れるフェルナンド・アロンソの後任となることを選択した。
しかしバトンは、サインツJr.の2019年に向けた選択肢は、非常に限られていたと見ている。
「それは良いニュースだけど、ステップアップすることになるのだろうか?」とバトンは尋ねた。
「彼はワークスのルノーチームでレースをしていて、今年は非常に良いパフォーマンスを発揮している。彼がマクラーレンに移籍するという動きが、正しいことなのかどうか僕には分からない」
「ダニエルがルノーに移籍することになり、彼が来年ルノーでレースをする選択肢がなくなったことは確かだ。だから正しい選択なんだろうね」
2009年のF1世界チャンピオンであるバトンはマクラーレンで7年を過ごした。チームは以前の輝きを取り戻すことに専念しており、チームとドライバーは全力を尽くすことになるだろうとバトンは考えている。
「来年になってマシンのペースが向上するとは思わない。彼らはだいぶ後退したから、難しいことになるよ」とバトン。
「マクラーレンは大規模なチームだし、世界チャンピオンを複数回獲得してきたチームだ。だからトップに返り咲く道を見つけるだろう。でもそれには少し時間がかかると思う」
「彼は数年にわたって懸命に作業をし、目の前のやるべきことをやり、自分の意見をしっかり持たなければならなくなることを理解する必要がある。そして、マシンを進化させていくことができるといいね」