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チケット売上減少でモンツァでのF1開催が危機に。回避策は「FOMが費用を減額すること」とACI会長

2018年08月23日 16:11  AUTOSPORT web

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モンツァでのF1開催が危機に瀕しているという
モンツァでのイタリアGPの観客数は減少傾向にあり、レースファンの呼び込みはもはや簡単なことではなくなっている。こうした状況から、伝統的なサーキットであるモンツァでの将来におけるF1開催が疑問視されている。

 フェラーリとセバスチャン・ベッテルは今年の世界チャンピオンシップバトルで突出しているものの、イタリアファンの関心を高めることはできていないようだ。2020年までイタリアGPを開催する契約をF1と結んでいるモンツァは、財政面のプレッシャーに直面している。

 来年以降もモンツァでF1開催を続けるただひとつの道は、FOMが開催費用を大幅に下げることしかないというのが、ACIイタリア自動車クラブ会長のアンジェロ・スティッキ・ダミアーニの意見だ。

「昨年のレース開催では大きな損失が出たにもかかわらず、2018年の予算が変わることはないのだ」とスティッキ・ダミアーニはLa Gazzetta dello Sportに述べた。

「長期的にこのような状況が持続不可能なことは明らかだ。ACIには役割を果たす用意があるが、この状況下ではできない」

「(チェイス・)キャリーは以前から、モンツァのないF1は考えられないと私に話している。モンツァはあと4年で100周年を祝うことになる。彼の意見には同意するが、我々は現実のことに取り組まなければならない」

 その間に、2018年シーズン残りのレースをフェラーリが全力でメルセデスと戦うことを、スティッキ・ダミアーニは望んでいる。

「1年前、ベッテルは世界(選手権)首位のまま休暇に入ったが、今年は首位を追いかける方にまわっている。1年前にはメルセデスがモンツァから躍進を始めたが、私の願いは、まさにその反対のことだ」と彼は語った。