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ゲームからリアルデビュー!「消滅都市」から生まれたアイドル、SPR5が目指している“夢の向こう側”

2018年08月23日 13:23  アニメ!アニメ!

アニメ!アニメ!

ゲームからリアルデビュー!「消滅都市」から生まれたアイドル、SPR5が目指している“夢の向こう側”
今年5月、スマートフォン向けアプリゲーム『消滅都市2』から、5人の声優からなるアイドルユニットがデビューを果たした。グループの名は「SPR5(シュプリーム・ファイブ)」。8月17日には早くも1stシングル『インコンプリートノーツ』が発売される。


作詞・作曲はAKB48やTHE IDOLM@STERなど、数々のアイドルソングを手掛けてきた俊龍。ドラマチックで壮大なメロディにのせて、「君となら時代を壊してもいい」「鮮やかな命をぶつけ合って」など、エモーショナルな歌声を響かせている。

デビュー発表からまだ3ヵ月にもかかわらず、シングル、ミュージックビデオ、ボイスドラマ、イベント、そしてTVアニメ『消滅都市』に出演決定とニュースが続き、目まぐるしい勢いでステップアップを続ける快進撃。アニメ!アニメ!では、そんなSPR5にデビューまでの道のりや現在の心境、今後の抱負について尋ねてみた。

■SPR5とは?
新人女性声優、社本悠・岩井映美里・直田姫奈・大西亜玖璃・園山ひかりによる5人組ユニット。ゲーム『消滅都市2』を応援しつつ、声優アイドルユニットとして「夢の向こう側へ」目指して日々努力を重ねる。夢は単独ライブ開催!

SPR5オフィシャルサイト
https://shoumetsutoshi-spr5.com/

■『消滅都市2』とは?
2014年5月よりリリースされたドラマアクションRPG。制作は『ダンまち~メモリア・フレーゼ~』などで知られるWright Flyer Studios。4周年を迎える2018年は「PROJECR消滅都市」の下、ゲーム・アニメ・アイドルなどと多方面で新企画を展開中。
なおゲーム内のSPR5は、消滅(ロスト)に巻き込まれた人々の想いが具現化した存在〝タマシイ〟として登場している。

PROJECR消滅都市ポータルサイト
http://project-shoumetsu.wrightflyer.net/portal/
個性の違う5人の〝天才〟アイドル
――このたびはデビューおめでとうございます。まだまだ皆さんのことを知らない読者に向けて、まずは自己紹介から教えていただけますか?

社本悠(しゃもと・はるか)
はい! ホムラ役の社本悠です。ホムラというキャラクターは〝天性のアイドル〟と言われていて、アイドルになるために生まれてきたような女の子です。
歌や踊りが上手なだけでなく、スタッフさんにも気配りができて、誰からも愛されている完璧な子なんですけど、家ではジャージを着ているような素顔もあって、そんなギャップも魅力的だと思います。


岩井映美里(いわい・えみり)
ナミ役の岩井映美里です。ナミはみたとおり “ゆるふわ”なみんなのお姉さんみたいなキャラクター。子供の頃からタレント活動をしているので、SPR5のメンバーの中で一番芸歴が長く、リーダーの役割もしている女の子です。
でも、一方で「リーダーだから!」と自分を奮い立たせて頑張りすぎちゃうところがあって、ユアに慰めてもらったりする一面も。お姉さんらしいしっかりとした部分と、ちょっと弱音を吐いてしまう部分があって、親近感のあるキャラクターだと思います。


直田姫奈(すぐた・ひな)
ハルカ役の直田姫奈です。ハルカと言えば、ひとことで言うと塩対応な女の子(笑)。アイドルだけれど不愛想で、あんまり笑うことの少ないキャラクターです。
ただ、彼女自身は〝普通〟という言葉を大切にしていて、天才だから学業とアイドルを完璧にこなすことができるけど、それが普通のことだと思っているんです。普通のハードルがすごく高い。そんなハルカでも、妹のシノの前では普段は見せない顔を見せる時があって、そんなやり取りも魅力になっています。


大西亜玖璃(おおにし・あぐり)
レナ役の大西亜玖璃です。レナちゃんはドジっ子であわてんぼさんで、他のメンバーが才能に溢れていて何でも出来ちゃうのに、彼女は自分に自信がなくてネガティブなキャラクターです。
でも、自分なりに一生懸命努力をして、ぐんぐんと成果を出している頑張り屋さんです。
言ってみれば努力の天才。本当に等身大で全部をさらけ出していて、とても共感できる女の子だと思います


園山ひかり(そのやま・ひかり)
ユア役の園山ひかりです。ユアちゃんは見た目がちっちゃくてかわいい、ツインテールのロリっ子なんですけど、実は人のウソを見破ることが得意。でもそれは、人のことを誰よりも一番見てるからでもあって、ちょっと不思議なキャラクターなんです。
実は公式の設定でも年齢は明かされていなくて、ゲーム内でもSPR5のプロデューサーと繋がっている唯一のメンバーだったり……。ある意味ユニットのキーを握っているキャラクターなのかなって思いますね。


→次のページ:不安と緊張の中で挑んだオーディション秘話

不安と緊張の中で挑んだオーディション秘話
――皆さんそれぞれ個性的なギャップを持ったキャラクターなんですね。これまでのSPR5の経緯を振り返ってみると、ゲーム内に初めて登場したのが2015年5月。この時はまだ声が入っていなくて、今年3月の期間限定イベントで皆さんの名前はシークレットで初めてボイスが付くことに。そして5月のお披露目発表会で、皆さんの前に登場しましたが、当時の心境はいかがでしたか?

大西
デビューの前にまず、メンバーのオーディションに受かったことが嬉しかったです!

直田
そうだよね。だから5月の発表までなかなか皆さんに伝えられなくて、その2カ月は不安と緊張でいっぱいでした。

大西
私、実はホムラ役で(オーディションに)受けていたんです。でも、キャラクターの設定を見たときに、一番自分と近いのはレナちゃんかなと思っていて……。
実際にオーディション中に「ためしにレナを演じてみて?」と振られた時は「やっぱり来た!」って思いました。だから受かったときは、ちょっと運命的なものを感じていたんです。

岩井
そうなんだ~。私はマネージャーさんから初めて資料をいただいたときに、「好きなキャラクターを選んでいいよ」という感じだったんですよ。

大西
へええ、そうなんだ!

岩井
それで、メンバー全員の声を出してみながら、しっくりくるキャラクターを探ってみたけど上手く当てはまらなくて……。でも、ナミかユアをイメージしながらオーディションに挑みました。そしたらオーディション中にふと直感で、「あ、ナミがやりたい!」って思ったんです。


社本
私はオーディションに受かったってマネージャーさんから伝えられたとき、ウソをつかれたんですよ。「この前のダメだったよ」って。
やりたい気持ちが強かっただけに「そうなんですね……」と落ち込んでたら、キャラクターの資料を渡されて「赤い子(ホムラ)ね!」って言われました(笑)。

直田
仲良しすぎる!

社本
オーディションでは最初レナとユアを受けていたので、ホムラと聞いてビックリしました。でも、その前にそもそも「私、受かってたんだ⁉」っていう。

直田
でも、しゃもちゃん(※社本さん)とホムラはすごく似てると思うよ! ホムラは普段とアイドルのときですごくギャップがある女の子だけど、しゃもちゃんも歌ってるときは本当にかわいくてキラキラしてるのに、ステージから降りると「スー…」って電源が落ちてる(笑)。その切り替えが面白いの。

岩井
うんうん、アイドルスイッチあるよね。

社本
そっかあ(笑)。

直田
私は『消滅都市2』が声優として初めての作品なので、「これが決まらなかったら今後どうしよう」って、人生的にも悩んでいた時期だったんです。だからハルカ役をいただいて、自分の人生にとってもきっと忘れられないものになるのかなって。

園山
わかるよおおお。

直田
ただ、「できるのかな?」っていう不安はずっとあります。今はどんどんと展開が進んでいく中で、自分の実力に見合わないものが見えちゃうから、みんなに追いつかなきゃって必死で頑張っています。

園山
私もオーディションのときはホムラを演じさせていただいたんですけど、今考えるとアレは魔法みたいな1日だったなあと思っていて……。

大西
どうしたどうした?(笑)

園山
みんな何言い出すんだコイツみたいな顔で見ないで(笑)。
オーディションで資料をいただいたとき、すごくかわいいユアを見て「自分には無理だ」と最初に諦めてしまったキャラクターだったんですよ。
だけど周りの皆さんが「すごく似てる!」「いい意味であざとい!」みたいに魔法をかけてくれて、自分の思っているユアを受けて入れてくれるのが嬉しくて。
ユアみたいに頭の切れる子にはなれないけど、近づけるようになれたらいいなって思います。

『消滅都市』のイメージにピッタリな俊龍サウンド
――今回のデビューシングル「インコンプリートノーツ」を聴きましたが、曲も歌詞もすごくドラマチックで力強くて、すごくアイドルとして本気度のうかがえる曲だと感じました。レコーディングは大変だったのでは?

大西
「え、レナで歌えないよ…」ってなりました(笑)。

直田
まんまレナじゃん!

大西
え。よかった~! でも、本当に難しいなって思いました。とはいえ曲の雰囲気は崩したくなかったので、自分の持てる最高のかっこよさを詰め込んで、全力で頑張って歌いました! 声も腹筋もいっぱい使いました!

岩井
私はもっとアイドルっぽい曲を歌うと思っていたから、初めてメロディだけ聞かせてもらったときはすごく速い曲調ビックリしました(笑)。


直田
そっかー。私は逆にかっこいい曲だったから歌いやすいかなって思ったかな。『消滅都市』のBGMは疾走感があってすごく素敵なので、『消滅都市』らしいなって。

社本
私はアニソンが大好きで、作詞家さんや作曲家さんで聴くタイプだったので、俊龍さんの手掛けた曲を歌うのがずっと夢だったんです。だから「インコンプリートノーツ」を聴いたときはガッチガチの俊龍さんだなと思ってドキドキしました!

園山
しゃもちゃんはアニソンに詳しいもんね。われはデビュー作だからレコーディングから何もかも初めてで、歌うこともあんまり得意じゃなかったから申し訳なかったなあって。

社本
そんなことないよ!

大西
そうだ、おしょの(※園山さん)は自分のことをよく〝われ〟って言うけど、インタビューのときなんて書くの?

岩井
そうだよ~。漢字? カタカナ?

園山
ええっ、それ今決めるの? ……じゃあひらがなでお願いします(笑)。

――(笑)。MVもけっこう激しい振り付けでしたね。お話をうかがっていると社本さんは大丈夫そうな印象ですが、こちらも苦労されたんじゃないですか。

社本
そうですね。ちっちゃなころから歌って踊るのが大好きだったので楽しかったです!

園山
「インコンプリートノーツ」はMVを録るまでに2週間弱で振り付けを覚えて挑んだ感じです。なので、あの完成した映像はわれわれの2週間ぶんの汗と涙の結晶でございます。

岩井
ちゃんと踊れるかすっごい不安だった(笑)。

直田
たぶんスタッフさんみんなも不安だったと思う……。

大西
「本当に今日MV録れるのか!?」みたいな(笑)。

→次のページ:カップリング曲はかわいさ全開のフロアアンセム

カップリング曲はかわいさ全開のフロアアンセム
――ところで1stシングルにはカップリング曲があと2曲入っていますが、こちらのポイントも教えてください。

園山
ナミさん!!

岩井
ええっ。

直田
SPR5の曲は、「インコンプリートノーツ」がホムラみたいに、曲によってセンターがどんどん変わるんです。だから、あとの2曲は『グッデイサンシャイン!』がナミで、『恋の魔法』がユアのセンター曲なんですよ。

社本
えみりちゃんの出番!

岩井
そうだなあ……。「インコンプリートノーツ」の次の曲なので、本当にガラっと正反対の曲みたいに、イメージが違うんですよ。昼と夜みたいな。『グッデイサンシャイン!』は昼なんですけど、太陽の下で海辺の砂浜をかけっこしたり、水をかけあってはしゃいだり、泳いだり……。
SPR5のみんながわちゃわちゃと盛り上がって楽しんでる様子が頭の中でイメージできるんじゃないかなって思います。

大西
わかるわかる! こうやって泳いでいるよね(と波のポーズ)。

岩井
すごくハッピーでわーいわーいな感じ(笑)。合いの手もいっぱいあって、ライブで絶対に盛り上がれる曲になっています!


――なるほど。そしてもう1曲「恋の魔法」は園山さんがセンターなんですね。

園山
そうなんです。「恋の魔法」はかわいいが主成分みたいな曲で、すごくストーリー性のある歌詞と、印象に残るサビと、とびきりかわいい振り付けの3つでできている感じです。
他の2曲とは違うかわいさがあるので、ライブとかで聴いてもらうと、メンバーそれぞれのかわいさを楽しんでいただけると思います!

大西
ライブすごいよね。これまで2回やったけど、1回目よりも2回目のほうが合いの手がパワーアップしていてびっくりした!

園山
そうなんだよ。何で毎回さ、皆さんあんなに完璧に付いて来られるんだろう?(笑)。

岩井
早くも一体感があったよね~。一緒にどんどん作り上げている感じがしてありがたいです。

自分たちの成長を重ねてアニメ収録に挑みたい
――先日の生放送では『消滅都市』アニメにSPR5で出演が決まりました。

大西
正直聴いたばかりでまだ実感がわかないです。トントン拍子に話が進みすぎて、感謝しきれないというか。それに応えられるように、とにかく頑張るのみだ!

社本
私、未だにドッキリなんじゃないかと思っているんですけど……。オーディションに落ちているところから始まっているので(笑)。

岩井
私も今まで小さな子どもキャラクターばかり演じてきたから、ナミみたいな大人になり過ぎないお姉さんを演じさせてもらうのは初めてなんです。
収録はまだこれからになりますが、現場に入るまでにどうやってナミを作り込んでいこうかなって。現場に入ったら入ったで気持ちや立ち位置、表現とかも変わってくるので、上手く自分の成長を重ねながら演じられたらいいなあって思います!

直田
メインキャストには本当に名だたる声優の皆さんがいらっしゃるので、想像したら緊張してきたよ。手汗まで出てきた……どうしよう!

園山
この子、緊張しいなんですよ~(笑)。

直田
そうなんです……。でも、5月のお披露目会のときにタクヤ役の杉田智和さんが「(ゲームの)古参の方も新しく入ってきた方もアニメを楽しめるように頑張っていきたい」とおっしゃっていたように、私たちももっと成長していかないと、ですね。

園山
『消滅都市』は今年4周年を迎えるくらい、人気と歴史のあるタイトルなので、その重みを痛感しながら、私たちがこの世界線で活動させてもらえている意味を自分たちで見つけていかなきゃいけないなって思います。

直田
そうだよね。ゲーム内では成し遂げられなかった彼女たちの夢なので、こっちの世界線では必ず叶えたいです!


〝リアル〟の私たちが〝ゲーム〟の私たちに代わって叶えたい夢
――ありがとうございます。そろそろ締めに入りたいと思いますが、今後のSPR5について抱負をお願いします。

岩井
何から言おうかな……どうしよう。

大西
大丈夫、5人いるからみんなでフォローするよ!

岩井
ありがとう~。先ほどのデビューまでのお話もそうだったんですけど、あのとき知らなかったことが時間と共にどんどん増えてきて、私の頭はもう飽和状態です(笑)。でも、ひとつずつ成し遂げようとみんなで頑張っています。
それとはまた別の気持ちで、『消滅都市』が4周年を迎えたこのタイミングで私たちは生まれたので、私たちからも作品を応援できるようなグループになれればいいなと思ってます。今後とも応援をどうぞよろしくお願いします!

大西
『消滅都市2』の好きなユーザーさんにSPR5のリアルな方も好きになっていただいて、ちゃんと「リアルだね」って言ってもらえるように頑張り続けていきたいなと思います。
不安だらけなんですけど、一歩ずつ足を踏み出して進んでいく私たちの背中を押してもらえたら嬉しいです。とにかく頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!

社本
本当にいろんな展開を整えていただいて、すごく幸せを実感してます。私はホムラのおかげで色々な夢を叶えてもらいました。
今度は自分がホムラの叶えたかった夢を叶えたいと思うので、キャラクターと真摯に向き合って一歩一歩進んでいきたいです。
SPR5がたくさんの方々に愛されるグループになれるように頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!

直田
私たちがもっと熱い想いでSPR5に取り組めば、たくさんの方が振り向いてくださるはずだから、これからも向きあっていきたいなと思います。
そして私たちを見て『消滅都市』をはじめてくれた方々を引き連れて、ゲームやアニメといった色々なプロジェクトに貢献できるように、愛されるSPR5を目指していきたいです。これからもどうぞよろしくお願いします!

園山
うわー、私が締めだ。珍しい!
えっと、読んでいただいてお気づきのとおり、われわれはとても個性の強いユニットだと思うんですけど(笑)、それはわれわれ本人とキャラクターのそれぞれの個性で成り立っているからだと思うんです。
つまり、実は5人×2の10人分の何かでできた5人組のSPR5なんです。だからこそ、色々なことが決まっていく中で、きっとこの5人なら何だってできるなって、そう思っていて……。
機会を与えてくださる方々、応援してくださる方々、みんなのおかげでこの世界線でできることがいっぱいあると思うので、力を合わせてやっていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします!

――熱いメッセージをありがとうございました。最後にSPR5が叶えたい〝夢〟を教えていただけますか?

社本
よーし! じゃあいきますよ~、せーの!!

全員
武道館!!!!(ちょっとずれる)

直田
えええー。

園山
ちょっと(笑)。

大西
だからファンの方から「メンバーの仲が悪い」って言われるんだぞ(笑)。

岩井
大丈夫、仲は良いですからね~。


(C) Wright Flyer Studios/消滅都市製作委員会