モンスターエナジーNASCARカップは8月18日、第24戦ブリストルが行われ、カート・ブッシュ(フォード・フュージョン)が優勝を飾った。
シリーズ第24戦の舞台はテネシー州ブリストルのブリストル・モータースピードウェイ。“世界最速のハーフマイル”とも呼ばれる1周0.533マイル(約0.8キロ)のショートオーバルで争われた。
決勝レースはトワイライトレースとして行われ、現地18時49分、125周、125周、250周の3ステージ合計500周で争われた。
その決勝レースではスタートからわずか2周目にトヨタ勢最上位の3番手につけていたカイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)がスピン。これに後方のマシンが相次いで巻き込まれ、計15台が巻き込まれる大クラッシュが起きてしまう。
レースは14周目、カイル・ラーソン(シボレー・カマロZL1)がリードする形で再開。
その後、61周目に出されたコンペティション・コーションが明けた67周目にライアン・ブレイニー(フォード・フュージョン)がトップに浮上。ラーソンやケビン・ハービック(フォード・フュージョン)を従えてレースをリードする。
トップに浮上したブレイニーはステージ終盤までトップを快走していたが、後方からはハービックが猛追。残り3周で2番手に浮上すると、ブレイニーの背後に迫る。
そしてステージ1ファイナルラップ、最終ターン4の立ち上がりでハービックがブレイニーのインにつけると、2台はほぼ同時にフィニッシュラインを通過。写真判定の結果、ブレイニーがステージ1ウイナーとなった。
続くステージ2は終盤にラップリーダーに浮上したジョーイ・ロガーノ(フォード・フュージョン)が制覇。2018年シーズン3度目のステージ優勝となった。
ロガーノがラップリーダーで幕を開けた最終ステージは431周目、2位争いを繰り広げていたマーティン・トゥルーエクスJr.(トヨタ・カムリ)とクラッシュのダメージを抱えながら走行していたカイル・ブッシュがホームストレートで接触し、トヨタ勢がまさかの同士討ち。
この接触でイン側のウォールにヒットしたトゥルーエクスJr.のマシンは反動でアウト側に進んでいくと、後方から走ってきた他車とも衝突してストップ。トゥルーエクスJr.はマシンの損傷が激しくリタイアを余儀なくされた。
トゥルーエクスJr.と接触したカイル・ブッシュはマシンを修復しながら走行を続けたものの、482周目にタイヤのパンクからスピンし、そのままウォールへヒット。再度のピットインを余儀なくされ、結局トップから3周遅れでのチェッカーを受けた。
レースは残り20周でトップに浮上したカート・ブッシュが逃げ切りトップチェッカー。自身通算30回目、2018年シーズンは初となる優勝を手にしている。
2位はラーソン、3位はチェイス・エリオット(シボレー・カマロZL1)とシボレー勢が獲得。トヨタ勢は上位を争っていた2台の同士討ちが響き、エリック・ジョーンズ(トヨタ・カムリ)の5位が最上位だった。
モンスターエナジーNASCARカップ第25戦は9月2日、サウスカロライナ州ダーリントンのダーリントン・レースウェイで行われる。