2018 Japanese Formula 3 Championship
EXEDY B-Max Racing team
Race Report
全日本F3選手権Rd.10、Rd.11、 Rd12
■開催日時
2018年8月18日(土)、8月19日(日)
■開催サーキット
栃木県 ツインリンクもてぎ (1周4.801379km)
■大会名
TWIN RING MOTEGI 2&4 RACE
■同時開催イベント
SUPER FORMULA、MFJ全日本ロードレース
JSB1000クラス、N-ONE OWNER’S CUP
2018年8月18日(土)晴れ
全日本F3選手権第10戦、第11戦、第12戦
ツインリンクもてぎ/ 4.801379km
参加台数15台
#3 三浦愛 予選結果 第10戦:11位 /1分45秒243 第11戦:11位/1分45秒698
全日本F3選手権2018シーズンは後半戦に入り、ツインリンクもてぎで第5ラウンドを迎えた。二日間で3レースが行われる今回のラウンド、グリッド順は予選30分間の走行でのベストタイムが第10戦、セカンドベストタイムが第11戦、第10戦決勝の順位が第12戦にそれぞれ反映されるというルール。
午前8時20分、ドライコンディションで予選がスタートした。
開始から全マシンがコースインし、まずはファーストランが行われる。中団あたりに位置していた三浦選手は3周をウォームアップに使い、4周目に最初のアタック。1分46秒411で8位と、まずまずの出だしを見せる。だが各マシンが大きくベストを更新したアタック2周目はトラフィックに遭いやむなく回避。そして1周を犠牲にし万全のポジショニングで挑んだ3周目のアタックだったが、ラップ終盤にペースを落としたマシンが前方に現れたためやや失速、45秒台には入れられたものの10位へと後退し、三浦選手はファーストランを終えた。
タイヤのウォームアップに概ね3周を要した今回、開始から12分を経過したあたりで各マシンは一旦ピットインし、タイヤを交換するとすぐにセカンドランを開始させた。三浦選手もこのタイミングでコースに入ると3周のウォームアップ後アタックへ。
ここで1分45秒698とわずかにベストタイムを更新することになったが、ライバルたちもタイムを伸ばし三浦選手の順位は11位に後退。翌周さらに1分45秒243まで伸ばすも、順位を浮上させることはできなかった。三浦選手は第10戦、第11戦ともに11番グリッドからレースに挑むことになった。
■三浦愛選手コメント
「自分としては良い状態で予選に挑むことができ昨日よりもタイムを上げられたのですが、周りと比べて伸び代は少なかった。ポジショニングや1周のまとめかたがもっとうまくできていたら、あとコンマ5秒くらい縮められていたと思います」
「最後は燃料がギリギリになってしまい、結局納得の行くアタックができないまま終わってしまいました。抜けないサーキットなのでスタートしかチャンスはないと思いますが、午後の第10戦ではいくつか順位を上げて第12戦で入賞が狙えるグリッドを獲得できるよう頑張ります」
2018年8月18日(土)晴れ
全日本F3選手権第10戦
ツインリンクもてぎ/ 4.801379km
参加台数15台
#3 三浦愛 決勝結果 10位 /25分11秒588
今回のラウンド最初のレースとなる第10戦決勝はスーパーフォーミュラの予選終了後、午後4時10分よりドライコンディションの下で行われた。このレースの順位が第12戦のグリッドに反映されることから、三浦選手はニュータイヤを投入し勝負をかけた。
レース中のオーバーテイクが難しいもてぎということで、三浦選手が最も狙っていたのがスタートでの順位浮上。その目論見通りまずまずの蹴り出しを見せると、前方のマシンに迫っていった。
しかしスタートでの浮上を狙うのはライバルたちも同様で、短い1コーナーまでの間のライン取りは各マシン乱れ、三浦選手は行き場を失ってしまう。1コーナーではなんとか1
台かわすことができたもののその後別の1台に抜かれてしまい、結局順位を上げられないままオープニングラップを通過することに。14周と周回数が短いこともあり、ここから先での反撃は難しいと思われた。
ところがニュータイヤを投入していた三浦選手のその後のペースは中団グループと充分に闘えるレベルにあり、1台がリタイアしたことで2周目に10位に浮上を果たすと、さらに9位に接近。1秒差内につけチャンスを窺う展開となる。
ペースは安定しており、なかなか抜けないもてぎであっても期待は充分高まった。しかし14周の間にオーバーテイクのチャンスは訪れず。三浦選手はそのままチェッカーを受け
明日の第12戦を10番グリッドからスタートさせることになった。
■三浦愛選手コメント
「自分のスタート自体は良かったのですが、前がつまってしまって結局順位を上げられなかったのは残念。その後も、もてぎでなければ順位を上げられるレベルのペースでラップすることができ、前の2台がバトルをしていたことでチャンスはあると思いついていったのですが、結局そのまま終わってしまいました」
「明日の第11戦も同じ順位からスタートするので、なんとか今度は前に出たいと思います。またレース中もミスを待つだけではなく、前にもっとプレッシャーをかけ続けるなど順位を上げるための工夫をしていきたいと思います」
2018 年8月19日(日) 晴れ
全日本F3選手権第11戦
ツインリンクもてぎ/ 4.801379km
参加台数15台
#3 三浦愛 決勝結果 9位 /25分08秒621
今週末は朝夕が比較的涼しい、爽やかな夏の陽気に恵まれた。今ラウンド2戦目となる第11戦決勝はまだ気温が上がり切らない午前8時25分、ドライコンディションでスタートした。
前日のレースと同じく11番手と苦しい位置からのスタートとなった三浦選手は、このレースでも持ち前のスタートダッシュを活かすことができなかった。ジャンプスタートで三浦選手の前に出た1台の、その後のペースが伸びなかったため三浦選手もつまってしまい、オープニングラップを12位で通過。
さらにこの時点で中団グループと3秒以上の差がついてしまい後続も接近するという、予期せぬ展開となる。そしてジャンプスタートのマシンにドライブスルーペナルティが出され3周目には11位復帰するも、その後は今回中団グループよりも若干ペースが悪く、徐々に引き離されていくことに。
レース中盤には前方で数台によるバトルがあり一時的に近づく場面はあったものの、順位浮上に期待ができるほどのチャンスは訪れなかった。そんななか11周目、バトルをしていたなかの1台が接触しストップ。ここで三浦選手はようやく10位に浮上するがこれが精いっぱいで、その先は後続に1秒差内で攻められ続けながらなんとか10位を守り切ってチェッカーを受けることになった。
レース後接触を起こしたマシンに30秒加算のペナルティが出たためひとつ繰り上がり、三浦選手の順位は最終的に9位となった。
■三浦愛選手コメント
「今回もスタートでうまく順位を上げられませんでした。スタート直後の1コーナーでジャンプスタートした後ろの1台にかわされ順位を落としてしまい、その後ももてぎということでなかなか抜きかえすことができず、中団グループとも離れてしまうという、いきなりの大きなロス。最初から苦しい展開になってしまいました」
「次の第12戦は周りの多くがニュータイヤを使ってくると思いますが、自分はユーズドしか残っておらずブレーキにもちょっと不安要素があってペースを上げるのは難しいと思いますが、とにかくスタートに集中してここで順位を上げて、最後までその順位を守れるよう頑張ります」
2018 年8月19日(日) 晴れ
全日本F3選手権第12戦
ツインリンクもてぎ/ 4.801379km
参加台数15台
#3 三浦愛 決勝結果 11位 /35分56秒713
今ラウンド3戦目となる第12戦決勝は、前日の第10戦と同じ時間帯の午後4時35分より20周で行われた。
今回のラウンドは1コーナーまでの距離が短いもてぎということで、後方スタートからではポジショニングが難しいことは前の2戦を振り返れば明らか。三浦選手は第12戦でも良い蹴り出しをみせたが、すべてのマシンがここで順位浮上を狙う混乱のなかでジャンプアップはまたもならなかった。
その後も中団以降の順位争いは激しく、三浦選手はオープニングラップこそ9位と1ポジションアップで通過するも、2周目には再び10位へ。順位はここで一旦落ち着き、この後の挽回に期待がかかった。三浦選手のペースは今回、抜きんでた速さこそないものの前の数台と遜色のないレベルで安定しており、20周と長いレースだけにチャンスは充分あるものと思われた。
しかし中盤の10周目にバトルでペースを落とした2台と1秒差内に近づくことに成功するも、同時に後続にも追いつかれることになり11周目に11位へと後退。このあたりから若干ペースも落ち始めた。そんななか、ここまで苦手としてきたレース終盤、三浦選手は再び前と1秒差内に近づき10位復帰の可能性を見せる。
結局もてぎということで決め手を欠き11位のままフィニッシュすることとなったが、苦手な長丁場のレース終盤でこれまでにはなかった安定感を見せた。
■三浦愛選手コメント
「今回もオープニングラップはコース上が混乱し、コーナーでは詰まるのに抜けなくて順位を上げられませんでした。でもその後はユーズドだったにもかかわらず、スーパーフォーミュラの後ということを想定して合わせ込んだセットアップが良く昨日の不具合も改善できていたので、クルマのバランスは良かった。」
「今週末で一番良い状態で安定して走ることができました。予選の運び方はじめレース中にも小さなミスが多かったなど、反省点はまだ多くありますが、このレースで今までとは違う光が見えたのは確かです。次の岡山は得意なサーキットでもあるので、予選をうまくまとめて3戦ともに入賞が争えるよう頑張ります」