2018年08月22日 20:22 弁護士ドットコム
名刺管理サービスを手がける「Sansan」(東京・渋谷、寺田親弘社長)の決算公告が8月22日の官報に掲載された。同社は俳優の松重豊さんが眉間にシワを寄せて「それさぁ、早く言ってよぉ」などというCMで知られるが、その広告宣伝費を含む販管費が売上高を超えるほど膨らんでいる。
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開示された損益計算書(2017年6月ー2018年5月)によると、売上高は73億円だったのに対し、販管費は88億円。販管費の影響が重くのしかかったとみられ、営業損失は30億円で純損失は32億円と落ち込み、赤字決算となった。
さらに、同社は資本金の額を18億円、資本準備金の額を14億円それぞれ減少する「減資」をすることを決定。決定に異議がある債権者は「公告掲載の翌日から1カ月以内にお申し出ください」としている。
同社は法人向け名刺管理サービス「Sansan」と、個人向け名刺アプリ「Eight」を手がけている。設立は2007年6月。
(弁護士ドットコムニュース)