2019年にWRC世界ラリー選手権の日本ラウンド、『ラリー・ジャパン』の開催を目指し活動しているWRC日本ラウンド招致準備委員会は8月22日、東京都内で活動経過報告会を開催。このなかでラリー・ジャパン招致に向けた応援団を結成したことがアナウンスされ、プロスケーターの小塚崇彦さんやアイドルグループSKE48卒業生の梅本まどかさんたちが名を連ねた。
2017年にトヨタが復帰したことで国内人気が再燃しつつあるWRC。先日行われたラリー・フィンランドとラリー・ドイチェランドではトヨタ所属のオット・タナクが連勝を飾り、モータースポーツ系メディアだけでなく、テレビなどでもその活躍が報じられている。
招致準備委員会は、そんなWRCをふたたび日本国内で開催するべく2018年1月に発足。関係各所との調整作業やWRCプロモーターへの招致活動を続けており、2019年9月、または11月開催を候補にFIAへ開催申請を行った。
そして、そんなラリー・ジャパンの2019年復活を後押しするべく結成されたのが、WRC招致応援団。今後、さまざまな活動を通じてWRCラリー・ジャパンの魅力を発信していくことになる。
応援団のメンバーにはフィギュアスケーターで今年は86/BRZ Raceにも参戦した小塚さんと、人気アイドルグループSKE48の卒業生でTOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジにコドライバーとして参戦している梅本さんのほか、J SPORTSで放送されているWRC関連番組でコメンテーターを務めている栗田佳織さん、そして大のクルマ好きとして知られ、ジャーナリストとして活動するほか、日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考委員を務めるフリーアナウンサーの安東弘樹さんの4名が就任した。
■元TBS安東アナはラリー好き告白。「いいタイミングでフリーに」
22日の記者会見に登場し意気込みを語った4人。安東さんは「1~2歳ごろからクルマは好きでしたが、モータースポーツが好きになったのは2003年。コンビニでWRC総集編のDVDを買ったのがきっかけでした」と大のラリー好きであることを明かす。
「F1、WEC(世界耐久選手権)、WRCと世界選手権があるなかで、(モータースポーツ好きの)きっかけとなったWRCだけが唯一、日本で開催されておらず、なんとか開催して欲しいと思ったときに、(応援団就任の)お声がかかりました。本当にいいタイミングでフリー(アナウンサー)になったなと思いますね(笑)」
「モータースポーツはびっくりするくらいマイナースポーツです。自動車ディーラーのメカニックさんですら、トヨタがWRCで優勝したことも知らないくらい。この状況を変えていくべく尽力してきます」
また栗田さんは「(WRC日本ラウンド復活をきっかけに)トヨタだけでなく、スバルやミツビシ、マツダといったメーカーにもWRCに興味を持っていただいて、“WRC黄金期”が復活してほしいなと思います」としたほか、小塚さんは「まだまだラリーについては深く知りません。みなさんと一緒に勉強していきながら、魅力を広めていきたいです」とコメント。
コドライバーとしてラリーを戦っている梅本さんは「もともとサーキット(レース)が好きだったんですが、今年からTOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジに参加しています。ラリーはチームの一体感が強いと思います。そのラリーの世界バージョンが私の地元、愛知で開催される可能性があることをうれしく思います」と語った。