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柄本佑が1人2役 3か国合作の主演映画『ポルトの恋人たち』11月公開

2018年08月22日 13:11  CINRA.NET

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『ポルトの恋人たち~時の記憶』ポスタービジュアル ©2017『ポルトの恋人たち』製作委員会
映画『ポルトの恋人たち~時の記憶』が、11月10日から東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋ほか全国で公開される。

日本、ポルトガル、アメリカの合作となる同作は、リスボン震災後の18世紀のポルトガルと、東京オリンピック後の21世紀の日本を舞台に、3人の俳優がそれぞれ1人2役に挑んだミステリー。登場人物の立場は時代によって入れ替わりながらほぼ同じプロットが反復され、やがて愛憎の不条理に引き裂かれた人間の業をあぶり出していく。原題は『LOVERS ON BORDERS』。

主演の柄本佑は、ポルトガルパートではほとんどセリフのない日本人奴隷役、21世紀の静岡・浜松パートではブラジル系移民の労働者のクビを平然と切るエリート会社員役を演じ、英語のセリフにも初挑戦。『第62回ベルリン国際映画祭』国際批評家連盟賞、アルフレッド・バウアー賞を受賞した『熱波』に出演のアナ・モレイラと恋に身を焦がす役どころだ。さらに英語、イタリア語、フランス語など語学に堪能な中野裕太も出演。日本人奴隷の仲間と夢を抱いて浜松にやってきたブラジル移民役を演じる。中野は約1か月半でポルトガル語を習得したという。

監督は日米合作『BIG RIVER』やドキュメンタリー映画『フタバから遠く離れて』などを手掛けた舩橋淳。今回の発表とあわせてポスタービジュアルが公開された。

柄本佑は「1部と2部で同じことが繰り返され、過去に植えた椿の種が巨木となって、恋人たち2人を助けてくれる。1人2役をやっているというよりは、時代も場所も違うので、2本の映画を同時に撮っているという感じでした」とコメント。

また中野裕太は「ポルトガル編の四郎役は狂言回し的で、佑君との友情の中で2人の恋愛の応援側に回る。現代編では、幸四郎が主役かと思いきや、また狂言回しに戻って、幽霊になる。表現に幅があり、ある程度委ねられている部分があって、やりがいのある役だなと思いました」、舩橋淳監督は「国も言語も社会制度も違う2つの時代を体験することにより、信じることとは何かをこの映画から考えて欲しいと思います」と述べている。

■柄本佑のコメント
1部と2部で同じことが繰り返され、過去に植えた椿の種が巨木となって、恋人たち2人を助けてくれる。1人2役をやっているというよりは、時代も場所も違うので、2本の映画を同時に撮っているという感じでした。

■中野裕太のコメント
プロットを読んだ時から、佑君の役ではなく、自分の役をやりたい、と思っていました。ポルトガル編の四郎役は狂言回し的で、佑君との友情の中で2人の恋愛の応援側に回る。現代編では、幸四郎が主役かと思いきや、また狂言回しに戻って、幽霊になる。表現に幅があり、ある程度委ねられている部分があって、やりがいのある役だなと思いました。

■舩橋淳監督のコメント
18世紀ポルトガルと21世紀の日本。信じるべきものを失った時代に生きる人々の話を、両国で描いてみると面白いのではと思いました。国も言語も社会制度も違う2つの時代を体験することにより、信じることとは何かをこの映画から考えて欲しいと思います。