マクラーレンF1チームは、ベルギーGPのフリー走行1回目に、フェルナンド・アロンソの代わりにジュニアドライバーのランド・ノリスを走らせることを発表した。
アロンソは2019年はF1活動を行わないことを決めており、マクラーレンは彼の後任としてカルロス・サインツJr.を起用することをすでに明らかにしている。現在マクラーレンは、サインツのチームメイトを選任するプロセスを開始しており、候補として有力なのは、現レースドライバーのストフェル・バンドーンとリザーブドライバーのノリスであると考えられている。
イギリス出身18歳のノリスは、2017年にヨーロピアンF3選手権でタイトルを獲得、今年はF2選手権に参戦し、第8ラウンド終了時点でランキング2位につけている。
マクラーレンはノリスを近い将来F1にデビューさせたいと考えており、スパ・フランコルシャンのFP1での起用は、彼の力をさらに詳しく評価するための試みとなる。今回彼が優れたパフォーマンスを発揮すれば、今シーズン中に再びFP1で走るチャンスが与えられるかもしれない。
一方、バンドーンは、F1でのフル参戦2年目を迎えているが、アロンソと比較するとパフォーマンスは期待外れなものであり、2019年に残留できるかどうかが疑問視されている。ベルギーのプラクティスでノリスを走らせることにより、マクラーレンはバンドーンとノリスのパフォーマンスを直接比較し、両ドライバーの評価を行うチャンスを得られる。
■ノリス、バンドーンに加え、オコンもマクラーレンの2019年ドライバー候補か
「今週末は我々のリザーブドライバーであるランドが、レースウイーク中にMCL33をドライブする初めての機会となる。彼はフェルナンドのマシンで金曜フリー走行1回目を担当する」とマクラーレンのスポーティングディレクターを務めるジル・ド・フェランは説明した。ノリスはテストではマクラーレンのF1マシンを走らせた経験を持っている。
「これは彼の育成の一環であるだけでなく、マシンの評価とパフォーマンス向上を図るためのものでもある」
「我々はこれからのグランプリでは、それが有益であるとなれば、レースごとに戦略的な観察を行っていく」
「スパ・フランコルシャンは伝統のサーキットであり、ドライバーたちからも人気を博しており、ドライバーズサーキットとしてふさわしい評価を受けている」
「ストフェルのホームレースにおいて、ベルギー人ファンの前で、2台揃って入賞することを目指し、いつものように突き進み、ハードにプッシュしていく」
バンドーンとノリスの他に、2019年のマクラーレンのドライバー候補としては、メルセデス傘下のエステバン・オコンの名前も挙がっている。
現在オコンはセルジオ・ペレスとともにフォース・インディアに所属しているが、最近チームがランス・ストロールの父親が率いる投資家コンソーシアムに買収されたことで、2019年のシートを維持できるかどうかが不透明となっている。ストロールがチームに加入するのはほぼ間違いないとみられ、ペレスは最近、残留に自信を見せる発言を行った。