ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズは8月18日、同じ週末にWEC世界耐久選手権が行なわれたイギリス・シルバーストンで2018年シーズン第4戦が行なわれ、Gドライブ・レーシングの26号車オレカ07・ギブソン(ロマン・ルシノフ/ジャン-エリック・ベルニュ/アンドレア・ピッツィトーラ組)が今季3勝目を挙げた。
5月にスポット参戦したWEC開幕戦スパ・フランコルシャン6時間や、後に失格処分を受けたもののル・マンでクラストップチェッカーを受けるなど、LMP2クラスのなかで飛び抜けたスピードを見せるGドライブ・レーシング。
ロシアの実業家兼レーシングドライバーのルシノフが率いるチームは今回、第2戦モンツァと第3戦レッドブルリンクでの総合優勝に続く、3連勝を狙ってシルバーストンに乗り込んできた。
そのGドライブは17日の予選でパニス・バルテズ・コンペティションの23号車リジェJS P217・ギブソンに次ぐ2番手グリッドを得ると、迎えた決勝ではスタートから1時間過ぎにに第1~2スティントを担当したルシノフが、同じくスタートドライバーとして23号車リジェをドライブするジュリアン・キャナルを高速右コーナーの“ストウ”で交わしてトップに立つ。
その後、ルシノフ組26号車オレカはシルバーランクドライバーのピッツィトーラ、2017/18フォーミュラEチャンピオンとなったベルニュとつなぎトップチェッカー。今季4戦目にして早くも3勝目をあげた。
総合2位には予選3番手からポジションをひとつあげたドラゴンスピードの21号車オレカが入り、そこから8.3秒差の総合3位にアイデック・スポーツの28号車オレカが続いている。
■10秒加算ペナルティを受けても優勝守る
LMP3クラスは4番手グリッドからスタートしたユナイテッド・オートスポーツの3号車リジェJS P3・ニッサン(アンソニー・ウェルズ/ガレット・グリスト/マシュー・ベル組)が“ホーム”で優勝を飾り、エキュリーエコス/ニールセンの7号車リジェがクラス2位に。同3位には17号車ノルマM30・ニッサンを走らせるウルティメイトが入った。
GTEクラスはトップチェッカーを受けたJMWモータースポーツの66号車フェラーリ488 GTEと、2位でフィニッシュしたスピリット・オブ・レースの55号車フェラーリ488 GTEがトラックリミット違反受け、レース結果に10秒加算ペナルティが科せられた。
これによって55号車フェラーリはプロトン・コンペティションの88号車ポルシェ911 RSRに順位を譲ることとなったが、66号車フェラーリ(リアム・グリフィン/アレックス・マクドウォール/ミゲル・モリーナ組)はペナルティ分のギャップを築いていたことでわずか0.126秒差でクラス優勝を死守している。