レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーが、ピエール・ガスリーを2019年レースドライバーに起用した理由について、ガスリーが若手ではトップレベルの力を持つドライバーであることを1年足らずで確認できたと語った。
ダニエル・リカルドが2018年末でレッドブルを去ることを決めたため、チームは後任ドライバーの選定にあたってきた。傘下にあるカルロス・サインツJr.も有力な候補だったとみられるが、サインツはマクラーレンと複数年契約を結んだことを先週発表。これによりレッドブルが、現在トロロッソ・ホンダで走るガスリーを選択したことがほぼ確実とみられていた。
ガスリーは2013年にレッドブルのジュニアドライバーの一員となり、2016年にはGP2でタイトルを獲得、2017年、スーパーフォーミュラでランキング2位となった。この年のマレーシアGPでトロロッソからF1デビュー、2018年はトロロッソ・ホンダで初のF1フル参戦シーズンを送り、第2戦バーレーンでは4位に入るなど速さを発揮、ここまで3回の入賞で、チームのポイントのほとんどを稼いでいる。
20日、レッドブルは2019年、ガスリーがマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務めることを正式に発表した。
「レッドブルはピエールのキャリア初期から彼の才能を伸ばすことに努めてきた。ピエールがスクーデリア・トロロッソでF1にデビューしたのは去年のことで、それから1年もたっていないが、彼はすでに確かな才能を証明している」とホーナーは述べている。
「今年は彼にとってF1で初のフルシーズンであるにもかかわらず、ホンダのパワーユニットを使用するチームで、見事なパフォーマンスを発揮、モータースポーツ界において最もエキサイティングな若手ドライバーのひとりとして、評価を確立してきた。ピエールはその速さ、スキル、姿勢を2019年にレッドブル・レーシングで発揮してくれるものと期待している」
「我々は現時点では2018年F1シーズンで最大の結果を出すことに集中しているものの、同時に、マックスとピエールがアストンマーチン・レッドブル・レーシングのマシンで戦う2019年シーズンも楽しみにしている」