2019年にレッドブル・レーシングに加入することが決定したピエール・ガスリーが、F1で優勝しタイトルを獲るという目標に一歩近づいたとして、喜びを示した。
ガスリーは2013年からレッドブルのジュニアドライバーの一員となり、2016年にはGP2でタイトルを獲得、2017年、スーパーフォーミュラにフル参戦し、ランキング2位となった。この年のマレーシアGPでトロロッソからF1デビュー、2018年はトロロッソ・ホンダで初のF1フル参戦シーズンを送り、第2戦バーレーンでは4位に入るなど、速さを見せてきた。
サマーブレイクに入った直後、ダニエル・リカルドが2018年末でのレッドブル離脱と2019年のルノー入りを電撃的に発表。それにより空きシートが出たレッドブルは、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてガスリーの昇格を決め、20日に正式に発表した。レッドブルは2019年からパワーユニット/エンジンをルノーからホンダに変更することを決めており、今年トロロッソ・ホンダで走るガスリーはその経験をチームのために役立てることでも貢献できる。
「アストンマーチン・レッドブル・レーシングで2019年から走るチャンスをもらい、長年の夢がかなった」とガスリー。
「トップチームであるレッドブルに加入するのがとても楽しみだ。2013年にレッドブルのジュニア・ドライバー・プログラムに加わって以来、このチームで走ることが僕の目標だった。F1で優勝し、世界タイトルをかけて競うという野心に向けて一歩前進する、大きなチャンスになる。レッドブルは常にタイトル争い、あるいは優勝争いを目指してF1に参戦してきたチームであり、僕の目標と一致する。僕は競争心の強い人間だから、何をするときでもトップを目指し、最大の結果をかけて戦うんだ」
■「トロロッソに感謝。後半戦で好結果を出して恩返ししたい」とガスリー
ガスリーは、自分を選んだレッドブル首脳陣と、F1デビュー時から彼を支えているトロロッソのメンバーに対し、感謝の気持ちを示した。
「エキサイティングな瞬間ではあるが、同時にこの特別なチャンスが大きなチャレンジとなることは承知している。アストンマーチン・レッドブル・レーシングのドライバーには大きな期待がかけられるんだ。ディートリッヒ・マテシッツ、クリスチャン・ホーナー、ヘルムート・マルコといった方々が僕に示してくれた信頼に応えたい」とガスリーは言う。
「まずは、現在所属するスクーデリア・トロロッソのために、最大限のパフォーマンスを発揮すべく努力し続け、2018年に最高の結果をもたらしたい。フランツ・トスト代表をはじめ、トロロッソのメンバー、そしてファエンツァのファクトリーのスタッフ全員に感謝する。彼らは僕にF1で走るチャンスをくれ、僕をサポートしてくれた。それは今シーズン後半も変わらないだろう。彼らが祝えるようなシーズンにするため、全力を尽くすことが、今の僕の一番の目標だ」