8月19日に決勝レースが行われた2018年のインディカー・シリーズ第14戦ポコノのレースハイライト映像が公開された。ロバート・ウィケンス(シュミット・ピーターソン)が起こした大クラッシュの模様も収められている。
インディカー第14戦はペンシルバニア州ロングポンドにあるポコノ・レースウェイが舞台。通常のオーバルコースとは違い、3つのストレートをそれぞれ曲率やバンク角が異なるコーナーがつなぐ三角形型のトラックで、“トリッキー・トライアングル”の愛称を持つ。
公開されている映像は、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が優勝したレースのハイライトで、レース中のバトルだけでなく、ウィケンスが起こした大クラッシュの模様も収められている。
レース7周目のリスタート、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)とサイド・バイ・サイドで第3ターンへ飛び込んだウィケンスは、ハンター-レイの左リヤタイヤに右フロントタイヤをぶつけてしまう。
これでハンター-レイは体勢を崩してウォールにヒット。マシンは壁面を沿うように進んでいく。
同じく、この接触で体勢を崩したウィケンスは、そのハンター-レイのマシン前方へ滑り込むような形でスピンするとハンター-レイの車体に乗り上げて空中へ。そのままマシンはフェンスを直撃し、空中で激しく回転する大クラッシュを起こした。
アクシデント後、ヘリコプターで救急搬送されたウィケンスは、下肢や右腕、背骨、肺を損傷していることが明らかにされており、現在MRIによる検査や手術など医療的措置を受けている。