松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) スタート直後に#6松下信治がトップを奪うも、ピットストップ後の追い上げ及ばず4位
8月18日(土)~19日(日)、栃木県のツインリンクもてぎで2018年度全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第5戦が開催されました。猛暑が続くなか、週末のツインリンクもてぎは快晴ながら涼しい風が吹いてレース日和となりました。シリーズも折り返しを過ぎ、Honda陣営は今シーズン2基目のエンジンを各チームに供給。シリーズ後半戦を戦う体勢を整えました。
土曜日、午後2時30分からノックアウト方式の公式予選が行われました。Q1からQ3まで3セッションの結果、#5野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が2番手、#6松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が3番手、#64ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)が4番手、#16山本尚貴(TEAM MUGEN)が7番手、#17塚越広大(REAL)が8番手と、Honda勢が上位8台中5台を占めました。
晴天となった日曜日の決勝レースは午後2時15分から始まりました。好スタートを決めた松下は、2番手につけるとその勢いのまま5コーナーでポールポジションの#1石浦宏明(トヨタ)をかわしてトップに立ちました。その後松下は石浦を抑えたまま首位を走ることになりましたが、2番手からスタートした野尻はペースが上がらず、後方から2ストップ作戦を採った#20平川亮(トヨタ)の先行を許し、徐々に順位を落としていきました。
トップを走り続けた松下はレースの折り返しとなる26周目に予定のピットイン。タイヤをソフトからミディアムに交換、給油してレースに復帰しましたが、ピットストップを遅らせていた車両に進路をふさがれる形となってペースが上がらず、前を走る石浦、平川らに追いつかず、表彰台にあと一歩の4位でフィニッシュすることとなりました。
このレースの結果、これまでポイントランキング首位だった山本は3点差で同点の2番手となりました。残り2戦、逆転でのチャンピオン獲得を目指します。
コメント
佐伯昌浩 プロジェクトリーダー
「予選では十分高い戦闘力を見せられたと思います。ただ、決勝レースでは予選結果を活かしきるだけのタイヤマネジメント、ソフトスペックタイヤに対してエンジン特性や車体のセッティングあるいはドライバビリティーなどがうまく噛み合わなかったかなと感じます」
「タイヤの摩耗が進んだとき、あるいはクルマが重いときなど、ごく一部の領域でタイヤに対するダメージが大きくペースが上げられない傾向が見られました。残り2戦、そこを改善してチャンピオン争いに勝とうと思います」
松下信治(予選3番手/決勝4位)
「スタートはうまくいって前に出られて一人で走れていたのですが、後ろで石浦選手は僕のタイヤの摩耗が進んでくるのが分かっていたのだと思います」
「ミディアムに交換したとき、関口雄飛選手(トヨタ)に前を抑えられてしまって、平川選手に追いつけなかったのはもったいないなかったです。予選は問題なく速いのですが、レースでのペースにまだ課題が残っています」
野尻智紀選手(予選2番手/決勝8位)
「予選の組み立てはセットアップなりドライバビリティーなり含めてまずまずよかったと思います。今ある力を出し切れたと満足できる結果でした」
「予選結果はよかったのですが、いくつか課題もまだあって、そこを決勝までに改善できなかったので、うちのチームは2台とも決勝で順位を落としてしまいました。今後違うセッティングやドライバビリティーを試す必要がありそうです」