2018年5月にアイルトン・セナのモナコGP優勝マシンであるマクラーレン-フォードMP4/8がオークションに出品され、F1元最高権威者バーニー・エクレストンによって419万7,500ユーロ(約5億5000万円)という高額で落札され話題になったが、彼に関係するもうひとつの思い出の品であるカートがオークションに出品されている。
マクラーレンMP4/8と比べたら良心的で手頃な価格だが、それでもRMサザビーズはカートの落札価格を70,000ポンド(約990万円)程度と評価しており、9月初旬にロンドンで出品されるという。
セナの友人で元メカニック兼レーシングドライバーである委託者によると、このカートは1994年の春にブラジルのタトゥイーの町にある農場のコースで使用されたもので、セナはそこで1日カートレースを楽しむために友人たちを招いたのだという。
それは1994年5月1日のイモラでセナが悲劇的な死を迎えるちょうど6週間前のことだった。
出品されるカートの収益金10パーセントは、アイルトン・セナ財団に寄付される予定だ。財団はセナの家族によって設立された非営利団体で、ブラジルの子供たちへの質の高い教育の提供を支援している。