WRC世界ラリー選手権第9戦ドイチェランドは8月18日、SS8~SS15が行われ、オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が43.7秒までリードを拡大。第8戦フィンランドからの連勝、そしてトヨタのWRC復帰後初のターマック(舗装路)戦制覇に王手をかけた。
■Mスポーツ・フォード
●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)/デイ3総合7番手
「今日は悪運続きだった。今日のステージは、そこかしこに多くの岩が散らばっていることは分っていて、パンクしないかどうかは、くじ任せみたいなものなんだ。残念ながら今回は運に恵まれなかった」
「(SS13スタートから)7km程度を走行してスローパンクチャーに見舞われたから、マシンを止めてタイヤ交換をしなければならなかった。その後は、失うものは何もないから必死にリスクを冒したよ」
「1日を終えるまで相当ハードにプッシュし続けたけれど、もう僕らにできることは余り残っていない。パワーステージで数ポイント得ることぐらいだ」
「今週末、僕らは努力していたし、いい仕事をしていた。それが報われなかったことは悔しいけど、さらに強くなって戻ってきたい」
●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/デイ3総合34番手
「僕らにとって素晴らしい1日とはならなかった。午前中、3番目のステージ(SS10)のスタートでスピンしてしまい、4番目のステージ(SS11)ではグラベルに捕まってアンダーステアが出てコースオフしてしまった」
「コースオフした先に大きなコンクリートブロックがあってサスペンションが壊れてしまったから、それ以上戦うことができなくなってしまった」
●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/デイ3総合8番手
「今日はいい1日で、ドライビングも高いレベルに達してきた。先頭グループにもっと近づくことができたから、うれしいよ。僕はもっとスピードを出せるところが分かっている。どうやってトップタイムを出せばいいかがわかっているのは大きなプラス要素だ」
■ヒュンダイ・モータースポーツ
●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合6番手
「今日もまたチャレンジングな1日だったのは確かだ。でも激しい戦いをし、改善に役立つ小さなことを探し続けていた。すべてのステージはそれぞれ独自の特徴があるから、異なるドライビングスタイルを試して判断し続けなければならなかった」
「チームと緊密に仕事をし、ハンドブレーキをアグレッシブに使おうとしていた。今よりも良い結果を目指して戦いたい。タイムシート上の結果は良くないけれど、僕たちは前進している。それが今は一番重要なことだ」
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合4番手
「今日はペースを発揮できなかったことを受け入れなければならない。マシンのハンドリングに苦戦していたし、プッシュしすぎないようにしなければならなかった。なぜなら重大なミスを犯しやすいことが分かっていたからだ」
「考えるべきことがたくさんあったから、落ち着いてできることをしなければならなかった。僕は一部のステージについては昨年走っていないから、たとえ完全に納得できないとしても、ダニ(ソルド)を参考にして満足しなければならなかった」
●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合2番手
「全体的に競争力を発揮できた1日だったし、チームのホームラリーで表彰台を賭けて、あのようにエキサイティングな戦いができたことは励みになる」
「3度ステージ優勝を飾り、1日を通して本当にハードにプッシュしていった。パンツァープラッテのステージではとても落ち着いていたし、誰にも負けない戦いができた。マシンから完全にすべてを引き出したんだ」
「その他のステージでは特に午前中に少し苦戦したが、あれ以上のことはできなかった。ヤリ‐マティ(ラトバラ)は最終ステージで、僕が多くのタイムを失った後に差を詰めてきた。だから日曜の午前中は彼から僕たちの順位を守ることに集中するよ」
■シトロエン・レーシング
●クレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)/デイ3総合10番手
「今日はポジティブな1日だった。最終ステージまでにいいタイムを何度も出すことができた。残念ながら、高速の難しい右コーナーの内側にバンプがあり、そのせいでコースを少し外れてしまった。そして大回りして道を外れてしまったんだ」
「当然のことながらチームにはとても申し訳なく思っている。でも明日はまた自信を持ち直して、今日のようなペースを出していくよ」
●マッズ・オストベルグ(シトロエンC3 WRC)/デイ3総合9番手
「今日はいいときと悪いときがあった。軍事基地のステージでは正しいリズムを掴むのに苦労していた。僕にとって大きなことは、いくつかいいタイムを出せたことだ。特に今日の午前中はステージ3位でフィニッシュすることができたしね」
「明日またステージに戻るのが待ちきれない。特にパワーステージで、ここの路面でのマシンについて学び続けるんだ。たとえば、これまでで一番うまく走れたセクションに至る、似たようなコースでの戦いなんかをね」
■トヨタ
●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ3総合3番手
「とても楽しい1日だった。朝からいいスタートを切り、午後のステージもうまくいったので、うれしい気分だ。軍事施設内のステージではダニ・ソルドのペースに及ばなかったが、ザールラントの農道ステージではかなりプッシュした」
「 ある所では彼の方が速く、またある所では自分の方が速いというような感じでステージが進み、我々は非常に小さなタイム差で1日を終えた」
「このような戦いは本当に楽しいし、明日もバトルが続くことを楽しみにしている」
●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ3総合首位
「今日もまたいい1日となった。ただし、これまでとは違うタイプの道をこのクルマで走ることに慣れなければならなかったから、午前中は簡単ではなく、タイム差も小さかったのでかなり激しくプッシュする必要があったよ」
「しかし、日中のサービスで施したセッティング変更がうまく機能し、正しい方向に進んだ結果、午後はフィーリングがとてもよくなった」
「今は心からクルマを楽しんでいるし、快適に運転できている。総合2番手との差は大きく広がり、明日はいくつかのいいステージが控えているから、楽しんで走ることが何よりも大切だと思う」
●エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ3総合●番手
「全体としてはまあまあな1日だった。バウムホールダー演習場内のステージではかなり苦戦した。今朝は足まわりのセッティングが柔らか過ぎて、午後のステージに向けてはそれを改善して臨んだが、それでも思うようにタイムが伸びずフラストレーションが溜まった」
「 一方で、農場内のステージではいいフィーリングで走ることができ、2回目の走行では土や砂利が路面に広がっていたにも関わらずいいタイムを記録できた。総合4番手の選手とのタイム差はとても少ないので、明日どのような展開となるのか楽しみだ」