インディカー・シリーズ第14戦がポコノ・レースウェイで開催。18日に行われた予選は、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が53回目のポールポジションを獲得した。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は10番手から決勝に挑む。
残り4戦となったインディカー。終盤3連戦の初戦はペンシルベニア州にある“トリッキー・トライアングル”と呼ばれるポコノ・レースウェイの500マイルレースだ。
ランキングの逆順に1台ずつ2周のアタックを行うオーバルの予選。プラクティスでトップスピードを記録したザック・ビーチ(アンドレッティ・オートスポート)は、5番目に登場。予選でもスピードを披露する。
ビーチは、2周ともに41秒3台で走行し217.587mphを記録し、ランキング上位陣がアタックするまでトップをキープした。
ビーチのスピードを上回ったのは、16番目に登場したシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)。同じルーキーのロバート・ウィケンス(シュミット・ピーターソン)もビーチを交わすもパジェノーのは及ばない。
続いてアタックしたライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)は、217.806mphでパジェノーのスピードを上回り暫定トップに立つ。
しかし、次に登場したパワーが圧巻のアタックを披露する。1周目を40秒9198で走行し、2周目は41秒0808で平均210.511mphでトップを奪取。チャンピオン争いのライバルたちにプレッシャーをかける。
ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)もハンター-レイを上回るもパワーには届かず。最後のアタッカーとなったランキングトップのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)は奮わず13番手と中団に沈んでしまった。
キャリア53回目のポール獲得で、AJ.フォイトと並んで歴代2位となったパワー。
「このグループに仲間入りできるとは思っていなかったよ。AJ.フォイトという名前のとなりに並ぶことは、キャリアをスタートしたころは期待していなかった。本当に素晴らしいね。このポールはチャンピオンシップ獲得の軌道にのるために必要なことだったよ」とコメント。
10番目にアタックとなった佐藤琢磨は、1周目を41秒4024、2周目を41秒5993と落とし平均216.863mph。予選10番手で終えることとなった。
「プラクティスでは、あまり良くなかったので、予選の走行には満足しています。僕たちは(過去ここで)いいスピードを持っていました。タイヤは違うし、エアロキットも違うので、ドライバーとエンジニアにとってはまったく新しいチャレンジとなりました。天候次第ですが、ファイナルプラクティスで新しいパッケージの競争力を確かめることができるでしょうね」と語っている。