大きなトラブルもなく、快晴のもとでガチンコのタイムバトルとなったスーパーフォーミュラ第5戦ツインリンクもてぎの予選。Q2、Q3ともに上位3台の顔ぶれが同じで、ポールポジションは実質、石浦宏明(P.MU/CERUMO·INGING)、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの野尻智紀、松下信治の3人が主役となって争われた。その予選をドライバーたちのコメントで振り返りつつ、明日の決勝の展開を予想する。
予選Q1では、唯一とも言える波乱が発生した。ポイントランキング4位の関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がQ1でノックアウトとなってしまったことだ。「乗り始めからクルマがオーバーステアで、ブレーキングポイントがどうしても手前になって、セクター1、セクター2で大きく遅れてしまった。それでもアタックの時に攻めましたが、1コーナーでブレーキングミスをしてしまいました」と、関口はアタックを振り返る。
その関口はQ1でマシンをガレージに戻したあと、VANTELIN TEAM TOM’Sのサインガードに向かい、ジェームス・ロシターとお互い怪訝な表情で話し合うシーンが見られたが、「(自分が)ブロックをしたようなジェスチャーを受けたので、それを説明しにいきました。アタックの時に僕が1コーナーでブレーキミスで後ろとの距離が詰まってしまったけど、こちらもアタックを止めるわけにはいかなかったので」と関口。
ロシターは手を大きく挙げるジェスチャーをしていたが、お互いの状況を理解し、その後は大きなトラブルにはならなかったようだ。ロシターは17番手、関口は予選16番手からのスタートとなるが、関口は「スタートとピットストップでなんとか前に上がって1ポイントでも稼ぎたい」と、決勝に向けての抱負を語った。ITOCHU ENEX TEAM IMPULは平川亮も予選9番手でQ2でノックダウンしており、関口とともに、このもてぎでは速さを見せることができなかった。