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WEC:トヨタ、過去2勝のシルバーストンで1-2発進。可夢偉「着実に改良が進んでいる」

2018年08月18日 13:41  AUTOSPORT web

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初日トップタイムをマークした7号車トヨタTS050ハイブリッド
8月17日、イギリス・シルバーストンで2018/19年WEC“スーパーシーズン”第3戦のフリープラクティス1回目および2回目が行なわれ、LMP1クラスに参戦中のTOYOTA GAZOO Racingは小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス組7号車トヨタTS050ハイブリッドが両セッションでトップタイムをマーク。また中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソ組8号車トヨタTS050ハイブリッドが僅差で2番手となった。
 
 開幕戦スパ・フランコルシャン、第2戦ル・マン24時間でともにワン・ツー・フィニッシュを飾ったトヨタは、9週間のインターバルを置いて開催されるシルバーストンでの2018/19年シーズン第3戦を迎えた。
 
 好天に恵まれた17日、2台のトヨタTS050ハイブリッドは午後から行われた合計3時間のフリープラクティスに臨み、今戦から使用するハイダンフォース仕様のエアロパッケージの確認作業を進めていく。
 
 また、シルバーストンは昨年オフに路面改修が行われたことから再舗装された路面を学び直す必要があり、午後のFP2では車両のセットアップ、ハイブリッドシステムのセッティング最適化を行うとともに、タイヤのさまざまなコンパウドの評価を実施している。
 
 そうしたなかで2台のトヨタTS050ハイブリッドは走行初日に合計146周、861kmを走破。また7号車が1分38秒536、8号車が1分39秒893というタイムで早くもワン・ツー体制を築き、18日の予選に向けて好調なスタートを切った。

「順調に初日を終えられたが、長いレースウイークはまだ始まったばかりだし、さらに努力を続ける必要がある」と語るのは初日トップタイムをマークしたロペス。

「僕たち今日、決勝レースへ向けた準備を進めるとともに、コース上の混雑の状況について学んだ。僕自身はその結果にとても満足しているよ」

■中嶋一貴「感触は悪くない」

 またチームメイトの可夢偉も「とても順調な一日でした」と初日を振り返る。
 
「ローダウンフォースの空力仕様で走行したル・マンの後、ハイダウンフォース仕様のクルマでシルバーストンに戻って来ましたが、着実に改良が進んでおり、良いスタートが切れたと思います」

「(勝利に向けて)できる限りの準備はしましたし、今のところすべてが上手く行っていると思うので明日が楽しみです」

 スパ、ル・マンで2連勝を飾って3戦目を迎える8号車トヨタの一貴は「決勝レースの鍵となるさまざまなテストをこなすなかで、幾つかの興味深いデータも得られました。それらを詳細に分析をする必要がありますが、感触は悪くありません」とコメントした。

 8月14日、レースウイークの直前にF1からの“実質的な引退”を発表したアロンソは「シルバーストンに戻って来て、順調な一日を過ごすことができて最高の気分だ」と語る。
 
「今日は2度のセッションをトラブルなくこなし、多くの周回を重ねることができた。これは、タイヤの仕様やセットアップについて多くのデータが得られたということを意味している」

「これから僕らは、今日得られたデータを分析し(明日の)予選に向けた最適化を図り、最高のポジションを目指していく」と意気込みを語った。

 2018/19年WEC第3戦シルバーストンは18日現地9時(日本時間17時)からFP3が行われた後、12時(日本時間20時)から公式予選が実施される予定だ。