ジビエや昆虫料理が食べられる居酒屋「米とサーカス」で8月1日~9月30日、昆虫食フェア「未来の食卓、昆虫食料理vol.3」を開催する。開催は高田馬場とダービー通り店(錦糸町)の2店舗。
同イベントは2016年に続き3回目の開催だ。今回は計13種類の昆虫を、9メニューで楽しめる。目玉はイナゴ・ハチノコ・ゲンゴロウ・タガメ・カイコ・コオロギの「昆虫6種食べ比べ」が1780円で提供される。
店舗によって「ゴキブリ」「カブトムシ」「カメムシジントニック」なども
他にも「セミの親子串揚げ(抜け殻付き)」(780円)、「ヤママユガのサナギ 蒲焼き風」(680円)、「サソリネギマ(1本)」(880円)、「ジャイアントミールワームの和風チヂミ」(780円)、「巨大イナゴのカレーフライ」(780円)、「地蜂チャーハン」(890円)、「アリの卵と蜂の子の2層ゼリー」(640円)が用意されている。
また徳島大学で行っている「フタホシコオロギ食用化プロジェクト」で養殖したコオロギをつかみ取りし、素揚げで食べることもできる。同プロジェクトのコオロギが飲食店で提供されるのは初めてだという。
ダービー通り店では「昆虫10種食べ比べ」(2980円)もあり、入荷状況によって異なるがアルゼンチンモリゴキブリ、セミ幼虫、オケラ、カブトムシ雄も食べられる。このほか、「虫パフェ」も提供される。
系列店「バーあでぃくしょん」(高田馬場)では、昆虫を使った「タガメソーダ」「カメムシジントニック」「スズメバチハニーレモン」(各800円)といった昆虫カクテルが味わえる。同店では昆虫食のポスターや料理写真、レシピの展示も行っている。
「昆虫は、高タンパク質で必須アミノ酸や鉄分などのミネラル・ビタミンも豊富」
昆虫食は近年、人口増加と地球温暖化に伴う食糧問題解決手段として注目されている。2013年には国連の食糧農業機関から「昆虫食」を推奨するレポートが発表された。
昆虫食の環境的な利点としては、牛肉1キロを生産するために8キロの飼料が必要だが、昆虫は2キロの飼料で可能であり、変換効率が高いといわれている。温室効果ガスの排出量・養殖に必要な水と土地という点から見ても、家畜動物より環境への負荷が低い計算だ。
栄養面を見ると、100グラムあたりのタンパク質が牛肉は20グラムなのに対し、イナゴは65グラム。リリースでは昆虫は「種類によって差はありますが、高タンパク質で必須アミノ酸や鉄分などのミネラル・ビタミンも豊富」と説明しており、100グラムあたりのタンパク質・ビタミン・ミネラル含有量は肉・魚より高いという。