WRC世界ラリー選手権第9戦ドイチェランドは8月18日、SS2~7が行われ、オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が総合首位をキープ。12.3秒差の総合2番手に王者セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)が続いている。
競技2日目を迎え、本格的な競技幕開けを迎えたラリー・ドイチェランド。この日行われた6SSはぶどう畑の間を抜ける曲がりくねったステージが舞台となった。
16日(木)に行われたSS1で総合首位に立っていたタナクはSS2でマシンバランスに苦しみ、ステージ3位。総合でもオジエと0.8秒差の総合2番手に後退する。
しかし、タナクはその後のSS3~7の5SS連続でステージ最速タイムを記録して反撃。グリップレベルが低く滑りやすいステージを制し、オジエと12.3秒差をつけてトップの座を奪い返してみせた。
「ラリーが始まる前、ライバルとどういったバトルができるか想像がつかなかった」とタナク。
「今朝も(マシンの)感触が完璧がではなかったけれど、タイムは悪くなかった。午後の走行も路面コンディションがかなりトリッキーだったけど、全ステージでプッシュしたよ」
「セブ(セバスチャン・オジエ)は簡単に倒せるようなドライバーではないし、実際にタフな戦いになっている」
総合2番手オジエと15.1秒差、トップと27.4秒差の総合3番手はランキング首位のティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)が獲得。なおヌービルは午前中の走行でギヤボックスからオイル漏れが起きるアクシデントがあったほか、終日トラクション不足に悩まされたとコメントしている。
総合4番手はエルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)がつけたほか、タナクを除くトヨタ陣営はヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が首位と38.8秒差の総合5番手、エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)が42.8秒差の総合7番手につけている。
18日(土)の競技3日目はSS8~15の8SSが行われる。