トップへ

婚約者に腎臓提供を予定していた女性、関係破綻で移植が中止に(英)

2018年08月17日 15:32  Techinsight Japan

Techinsight Japan

婚約者の腎臓ドナーになるはずだった女性、関係破綻で取りやめに(画像は『Metro 2018年8月14日付「Woman who volunteered to donate kidney to fiance pulls out because they broke up」(Picture: SWNS)』のスクリーンショット)
愛する人が病に苦しむ姿を見れば、パートナーとしてできることなら救ってあげたいと思うものだろう。このほどイギリスで腎不全を患う婚約者への腎臓提供を考えた女性が、偶然にも適合検査がマッチしドナーになることを決めたが、その後2人の関係が破綻したため移植手術は中止になってしまったという。『Metro』『Mirror』などが伝えている。

ノース・ヨークシャー州ウィットビーに住む元教師ジェイ・チャールズさん(40歳)は22年間腎不全を患っており、これまでに2度にわたり腎臓移植を試みたが失敗に終わっていた。ジェイさんは、今から5年前に「Whitby Goth Weekend(ウイットビー・ゴス・ウィークエンド)」というフェスティバルで知り合ったバーレスクダンスの教師で2児の母メル・グリーナルさん(45歳)と交際をしていたが、メルさんはジェイさんが2度目の腎臓移植に失敗したのを知って、昨年10月に自分の腎臓を提供してもいいと打ち明けた。

そこで適合検査を行ったところ、10万分の1の確率で見事にジェイさんの腎臓とマッチした。最愛のパートナーからの最高のギフトを得ることになったジェイさんは、喜びに溢れた。しかし不幸なことに、2人の関係が破綻してしまったのである。メルさんは破綻の理由についてこのように話している。

「ジェイの病は、彼の性格を変えてしまいました。特に2回目の移植に失敗してから、私たちの関係が悪化しました。彼はいつも疲れていて、病院から帰宅してもただ眠るだけ。起きてもイライラして怒ってばかりで、喧嘩が絶えなくなったのです。それに2人の経済状況が悪化したことも関係破綻に繋がりました。彼のことを、私が以前愛した人だとはもう思えなくなってしまったのです。2人にとってとても辛い時期で、私も彼との喧嘩に疲れ果ててしまいました。」

2人の関係が終わってもドナーと患者の関係が必ずしも崩れるわけではないと思ったのか、医師はジェイさんに繰り返し「メルさんは本当に腎臓を提供してくれるのか」と尋ねていたという。メルさんは「予定通り腎臓を提供しても構わない」とジェイさんに伝えたが、2人で話し合った結果、移植手術は行わないことにしたそうだ。

最愛の人と別れ、ドナーまでも失ってしまったジェイさんだが、「別れた後は、互いに嫌な気持ちや憤りしかなく、メルにドナーになってもらうことは間違っていると思いました」と話している。現在のジェイさんはウィットビーのアパートで一人暮らしをしており、週に3回ミドルズブラまで腎臓透析に通っているが、今後は新しいドナーを探さなければならない。

このニュースを知った人からは「腎不全の病を長年抱えているような人と交際することを、この女性はどういうふうに考えていたんだろう。男性は長い間、深刻な病と闘ってきているわけでしょう。記事を見る限り、この女性が相手の痛みを心から理解してあげていたとは思えない。ただ楽しく過ごしたかっただけのように思えてならない」「結果的には、移植を中止してよかったのかもしれない。提供した後で別れて『腎臓、返して』とか言っても遅いからね」「女性は、苦しんでいるパートナーを見捨てたという印象をどうしても抱いてしまうんだけど。関係が破綻したとしても元恋人が病に苦しんでいるのなら助けたいとは思わないのかな…」「一旦臓器を提供するって言っておいて、いくら2人の話し合いの末だからってやっぱり止めるっていうのもなんだかな…婚約指輪を返すとかいうレベルじゃないんだから」「でも女性には子供がいるし、別れたのなら子供のためにも健康でいるべきだしね。誰がとやかくいうことでもないと思う」「2人が破綻してしまったことが本当に残念」といった声があがっている。

画像は『Metro 2018年8月14日付「Woman who volunteered to donate kidney to fiance pulls out because they broke up」(Picture: SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)