2018年からインディカー・シリーズへのフル参戦を開始したユンコス・レーシングは8月15日、2019年のIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSCC)にフルシーズンエントリーすると発表した。参戦クラスはシリーズ最高峰のDPiで、マシンは『キャデラックDPi-V.R』を用いるという。
世界最大級のレースイベントであるインディ500が開催されるインディアナ州のインディアナポリスに本拠を置くユンコス・レーシングは、インディカー直下のインディライツ、プロ・マツダ選手権の有力チームとして知られ、過去10年間に58回の勝利と9度の戴冠を経験。
2017年は両シリーズでタイトルを獲得し、その勢いに乗じて今季はレネ・バインダー、カイル・カイザーらを擁しインディカー・シリーズにフル参戦している。
今回、同じ北米を転戦するシリーズでも、フォーミュラカーとスポーツカーという“畑違い”のカテゴリーへ挑むことを発表したユンコス・レーシングのリカルド・ユンコス代表は「ウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップのトップクラスへの参入は、我々にとって重要な一歩を踏み出すことを意味する。このプログラムによってチーム力を底上げするとともに技術的な洞察力を強化することができると考えているんだ」と語った。
「また、我々は恐れ多くもキャデラックとパートナーシップを締結できたことに興奮している。WSCCでキャデラックブランドを代表するチームのひとつとして戦えるのが本当に楽しみだよ」
先日、LMP2カーからキャデラックDPiへのマシンスイッチを発表したJDC-ミラー・モータースポーツに続き、7台目のキャデラックDPi-V.Rを供給することになる同社のレーシングプログラムを率いるローラ・ウォントロップ・クラウザーは、新たなパートナーシップ締結について次のように語った。
「キャデラック・レーシングファミリーは、直近2シーズンの間に各チームがトラック上でみせてくれている素晴らしいパフォーマンスのおかげで成長を続けている」
「この中にユンコス・レーシングを加えることで、IMSAのグリッドにまたひとつ高い才能と興奮がもたらされるだろう。キャデラックはそれを手助けできることを光栄に思っている」
チームが使用するキャデラックDPi-V.Rは11月初旬にデリバリーが予定されており、チームは12月からプライベートテストを実施。2019年1月4~6日に行なわれる公式テスト『ロア・ビフォア・ロレックス24』で初めて公の場に姿を見せるという。
なお、ドライバーラインアップについては、後日アナウンスが行なわれる予定だ。